Japanese News: 【まとめ】“重点措置”移行で飲食店営業・酒類提供は

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの解除かいじょに伴ともない、政府せいふは、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんを変更へんこうし、まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちに移行いこうした地域ちいきでは、一定いっていの要件ようけんを満みたした飲食いんしょく店てんで酒類しゅるいの提供ていきょうを午後ごご7時じまで可能かのうとした一方いっぽう、地域ちいきの感染かんせん状況じょうきょうに応おうじ、知事ちじの判断はんだんで制限せいげんすることを可能かのうとする方針ほうしんなどを盛り込もりこむことにしています。

これを受うけて、各かく地域ちいきでは今後こんごの飲食いんしょく店てん営業えいぎょうをめぐって調整ちょうせいや検討けんとうが進すすめられています。

政府せいふの方針ほうしんは

政府せいふが検討けんとうしている新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんの変更へんこう案あんでは、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされる地域ちいきでも、感染かんせん対策たいさくの緩和かんわは段階だんかい的てきに行おこない、必要ひつような対策たいさくは「ステージ2相当そうとう」以下いかとなるまで継続けいぞくするとしています。

そのうえで、まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちの適用てきよう地域ちいきの飲食いんしょく店てんに対にたいし、午後ごご8時じまでの営業えいぎょう短縮たんしゅくを引き続ひきつづき要請ようせいするほか、酒類しゅるいの提供ていきょうについては、一定いっていの要件ようけんを満みたした飲食いんしょく店てんで午後ごご7時じまで可能かのうとしています。

一方いっぽうで、要件ようけんを満みたさない店舗てんぽには酒類しゅるいを提供ていきょうしないよう要請ようせいすることや、地域ちいきの感染かんせん状況じょうきょうに応おうじ、知事ちじの判断はんだんでさらに制限せいげんできるとし、要請ようせいに応おうじている店舗てんぽとの公平こうへい性せいを保たもつことができるよう、特別とくべつ措置そち法ほうに基もとづく命令めいれいや過料かりょうなど適切てきせつな運用うんようを図はかるよう求もとめています。

また、営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいに応おうじた事業じぎょう者しゃへの協力きょうりょく金きんを迅速じんそくに支給しきゅうするため、都道とどう府県ふけんの体制たいせいを強化きょうかするとしています。

さらに、飲食いんしょく店てんなどで感染かんせん者しゃと接触せっしょくした場合ばあいに追跡ついせきできるようにするため、政府せいふがQRコードの活用かつようを検討けんとうするとしています。

福岡ふくおか県けん酒類しゅるいの提供ていきょう認みとめる考かんがえ

福岡ふくおか県けんの服部はっとり知事ちじは、飲食いんしょく店てんに対にたいし、感染かんせん対策たいさくの徹底てっていを前提ぜんていに酒類しゅるいの提供ていきょうを認みとめる考かんがえを示しめしました。

福岡ふくおか県けんの服部はっとり知事ちじは17日にち朝あさ、記者きしゃ団だんに対にたいし、「福岡ふくおか県けんは新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが非常ひじょうに減少げんしょうしているが、病床びょうしょうの使用しよう率りつは依然いぜんとしてステージ3にとどまっており、人口じんこうや他た県けんとの交流こうりゅうも多おおい。政府せいふは、リバウンドを防止ぼうしするため徹底てっていした感染かんせんの封じ込ふうじこめを図はかっていく必要ひつようがあると考かんがえ、まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちを適用てきようするのではないか」と述のべました。

そのうえで「飲食いんしょく店てんの現在げんざいの経営けいえい状況じょうきょうを考かんがえたとき、一定いっていの酒さけの提供ていきょうを認みとめることが必要ひつようだろう。ただし、前提ぜんていとして感染かんせん防止ぼうし対策たいさくをしっかりとっていることが必要ひつようだと思おもう」と述のべ、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされ、まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちが適用てきようされる見通みとおしの来週らいしゅう21日にちから、飲食いんしょく店てんに対にたいし、感染かんせん対策たいさくの徹底てっていを前提ぜんていに酒類しゅるいの提供ていきょうを認みとめる考かんがえを示しめしました。

福岡ふくおか県けんは、飲食いんしょく店てんへの営業えいぎょう時間じかん短縮たんしゅくの要請ようせいなどは継続けいぞくし、重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう地域ちいきは福岡ふくおか市し、北九州きたきゅうしゅう市し、久留くる米べい市しとする方向ほうこうで調整ちょうせいしていて、17日にち対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎを開ひらき、新あらたな措置そちを決定けっていすることにしています。

愛知あいち県けんでも

愛知あいち県けんの大村おおむら知事ちじは17日にちの県議会けんぎかいで、重点じゅうてん措置そちに移行いこうした場合ばあいに県内けんないで講こうじる感染かんせん防止ぼうし対策たいさくを説明せつめいしました。

それによりますと、重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう地域ちいきにある飲食いんしょく店てんに対にたいしては、営業えいぎょう時間じかんを引き続ひきつづき午後ごご8時じまでに短縮たんしゅくするよう要請ようせいする一方いっぽう、現在げんざいは自粛じしゅくを求もとめている酒さけの提供ていきょうを午後ごご7時じまで認みとめる考かんがえを示しめしました。

また、重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう地域ちいき以外いがいにある県内けんないの飲食いんしょく店てんにも、営業えいぎょう時間じかんを午後ごご9時じまでに短縮たんしゅくするよう要請ようせいするとしています。

愛知あいち県けんは、こうした対策たいさくの内容ないようや重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう地域ちいきについて、18日にち正式せいしきに決定けっていすることにしています。

「おしぼり」納入のうにゅう業者ぎょうしゃ製造せいぞう増ふやす

東京とうきょうなどで緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされ、まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちに移行いこうする方針ほうしんとなったのを受うけ、都内とないなどの飲食いんしょく店てんに布ぬのの「おしぼり」を納入のうにゅうしている業者ぎょうしゃは、製造せいぞう量りょうを増ふやしています。

しかし、酒類しゅるいの提供ていきょうの状況じょうきょうによっては売り上うりあげがあまり戻もどらないのではないかと懸念けねんしています。

東京とうきょう23区くや神奈川かながわ県内けんないのおよそ1200の飲食いんしょく店てんに布ぬのの「おしぼり」を納入のうにゅうしている東京とうきょう・大田おおた区くにある従業じゅうぎょう員いんおよそ40人にんの企業きぎょうでは、休業きゅうぎょうしている飲食いんしょく店てんの営業えいぎょう再開さいかいを見込みこんで15日にちから製造せいぞうを3割わり増ふやしています。

17日にちは自社じしゃの工場こうじょうから送おくられてきたおしぼりを整理せいりしたり、飲食いんしょく店てんからの電話でんわを受うけたりして納入のうにゅうの準備じゅんびを進すすめていました。

「おしぼり」の売り上うりあげはふだんのおよそ3割わりまで落ち込おちこんでいるということで売り上うりあげの回復かいふくを期待きたいしていますが、酒類しゅるいの提供ていきょうに関にかんして、政府せいふの方針ほうしんには知事ちじの判断はんだんで制限せいげんが可能かのうとすることが盛り込もりこまれるなど、先行さきゆきが見通みとおせないことから売り上うりあげがあまり戻もどらないのではという懸念けねんもあるということです。

「弘明ひろあき舎しゃ」の小泉こいずみ平治郎へいじろう社長しゃちょうは「前回ぜんかいの再さい延長えんちょうの際さいには準備じゅんびはしたものの、お客おきゃくさんからキャンセルが相次あいついで大変たいへんだったので今回こんかいもギリギリまで見極みきわめたいとは思おもいます。ただ、酒類しゅるいの提供ていきょうがどうなるかわからないので不安ふあんもあります」と話はなしていました。