25
日、
福井県勝山市の
中心部で
2頭のクマが
住宅地の
木にのぼっているのが
見つかり、
3日目を
迎えた27
日も、
木の
上に
居座った
状態が
続いています。
勝山市や
警察は
付近の
住民に対し、
不要不急の
外出は
控えるよう
呼びかけています。25
日午後1時半ごろ、
勝山市芳野町の
住宅地に
あるスギの
木にクマがのぼっていると
勝山市に
通報があり、
高さ15
メートルほどのスギの
木の
真ん中あたりに、
2頭のクマがいるのが
確認されました。
勝山市と警察は、クマがいるスギの木の根元付近に捕獲用のオリを7つ設置したほか、市の職員が夜通しで警戒を続けていますが、3日目を迎えた27日も、2頭のクマは、木の上に居座った状態が続いています。
勝山市によりますとクマはスギの木のそばにある柿の木から実を取って食べているということで、27日は午後2時に付近一帯を通行止めにしたうえで、柿の実を取り除く作業を行いました。
近くに住む男性は「市内でクマが出没しているのは知っていたが、こんな町中に出るとは思わなかった。子どもたちの通学路も近いので心配です」と話していました。
勝山市ではクマの目撃が相次ぎ、今月だけで2人がクマに襲われてケガをしていて、勝山市と警察は付近の住民に対し、不要不急の外出は控えるよう呼びかけています。
また、勝山市は、28日、近くの小中学校と高校に通学する子どもたちについて車で送迎するよう保護者に連絡しているということです。
柿が原因か 早急な収穫呼びかけ
勝山市は、住宅の近くなどにある柿がクマをおびき寄せる原因になっているとして、市民に柿の早急な収穫を呼びかけています。
日曜日の27日は、ゴミの収集が行われないことから、市役所に、ゴミ収集車を待機させ、処分する柿を受け入れました。連日、クマの目撃が相次いでいるとあって市民が早速市役所に柿を持ち込んでいました。
柿を持ち込んだ市内に住む男性は「自分の家の近くでもクマが出たことがあるので、渋柿ですが、収穫しておかないとまずいと思い持ってきました」と話していました。