Báo tiếng Nhật: 旧統一教会被害者救済新法案政府の新たな条文案まとまる

旧きゅう統一とういつ教会きょうかい被害ひがい者しゃ救済きゅうさい新しん法案ほうあん政府せいふの新あらたな条文じょうぶん案あんまとまる

Nov 28, 2022 18:11

Furigana

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの被害ひがい者しゃ救済きゅうさいに向むけた政府せいふの新あらたな法案ほうあんの条文じょうぶん案あんがまとまりました。法人ほうじんが寄付きふを勧誘かんゆうする際さいに、霊感れいかんの知見ちけんを使つかって不安ふあんをあおり寄付きふが必要ひつよう不可欠ふかけつだと告つげることを禁止きんしするほか、野党やとう側がわがマインドコントロールによる献金けんきんの禁止きんしを求もとめていることも踏ふまえ、個人こじんの自由じゆうな意思いしを抑圧よくあつし、適切てきせつな判断はんだんが困難こんなんにならないよう配慮はいりょ義務ぎむを課かすとしています。

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの被害ひがい者しゃ救済きゅうさいを図はかる新あらたな法案ほうあんは、現在げんざいの法律ほうりつでは十分じゅうぶんに対応たいおうできていない悪質あくしつな献金けんきんを規制きせいするもので、政府せいふは28日にち午後ごご、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうのそれぞれの会合かいごうで、法案ほうあんの条文じょうぶん案あんを示しめしました。

条文じょうぶん案あんでは、法人ほうじんが寄付きふを勧誘かんゆうする際さいに、

▽霊感れいかんなどの知見ちけんを使つかって、個人こじんの不安ふあんをあおったり不安ふあんに乗じょうじたりして、寄付きふが必要ひつよう不可欠ふかけつだなどと告つげることなど、個人こじんを困惑こんわくさせる不当ふとうな行為こういを禁止きんししています。

このほか、

▽個人こじんに借金しゃっきんさせたり、自宅じたくなどを売うらせたりしてまで、寄付きふの資金しきんを調達ちょうたつするよう要求ようきゅうすることも禁きんじています。

また、野党やとう側がわがいわゆるマインドコントロールによる悪質あくしつな献金けんきんの禁止きんしを求もとめてきたことも踏ふまえ、法人ほうじん側がわに対にたいし、

▽個人こじんの自由じゆうな意思いしを抑圧よくあつし、適切てきせつな判断はんだんが困難こんなんな状況じょうきょうに陥おちいることがないようにし、

▽個人こじんや家族かぞくの生活せいかつの維持いじを困難こんなんにすることがないようにするなど、配慮はいりょ義務ぎむを課かすとしています。

そして、禁止きんし行為こういに違反いはんし、その後そのごの行政ぎょうせいの勧告かんこくや命令めいれいにも従したがわなかった場合ばあいには、1年ねん以下いかの懲役ちょうえきか、100万まん円えん以下いかの罰金ばっきんの刑事けいじ罰ばつが科かされます。

一方いっぽう、被害ひがい者しゃの救済きゅうさいでは、禁止きんしする勧誘かんゆう行為こういで行おこなわれた寄付きふに「取消とりけし権けん」を認みとめ、被害ひがいを取り戻とりもどせるとしています。

また、寄付きふした本人ほんにんが取り消とりけしを求もとめない場合ばあいには、扶養ふようされている子こどもなどにも、本来ほんらい受け取うけとれるはずだった養育よういく費ひなど、一定いっていの範囲はんい内ないで「取消とりけし権けん」が認みとめられ、特例とくれいとして、養育よういく費ひなどの算定さんていは未み成年せいねんの子こどもが18歳さいになるまでの期間きかんなど、将来しょうらい分ぶんまで含ふくめることができるとしています。

この条文じょうぶん案あんは、自民党じみんとうの会合かいごうで了承りょうしょう、公明党こうめいとうの会合かいごうで大筋おおすじで了承りょうしょうされました。

政府せいふは法案ほうあんを今週こんしゅう中ちゅうに閣議かくぎ決定けっていする方針ほうしんで、来月らいげつ10日にちが会期かいき末まつの今いまの国会こっかいでの成立せいりつを目指めざしています。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「十分じゅうぶんに実効じっこう的てきな枠組わくぐみとなるよう検討けんとう」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは、午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「新あらたな法案ほうあんでは、配慮はいりょ義務ぎむに反はんするような不当ふとうな寄付きふ勧誘かんゆうが行おこなわれた場合ばあい、民法みんぽう上じょうの不法ふほう行為こういの認定にんていやそれに基もとづく損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうが容易よういとなり、さらに実効じっこう性せいが高たかまると考かんがえている」と述のべました。

そのうえで「政府せいふとしてはさまざまな意見いけんも参考さんこうとしながら、十分じゅうぶんに実効じっこう的てきな枠組わくぐみとなるように検討けんとうを進すすめており、法案ほうあん化かの作業さぎょうを引き続ひきつづき進すすめ、今こん国会こっかいへの提出ていしゅつなど早期そうきの成立せいりつに向むけて努力どりょくしていく」と述のべました。

自民じみん宮崎みやざき法務ほうむ部会ぶかい長ちょう「配慮はいりょ義務ぎむ規定きていで大だい部分ぶぶんは救済きゅうさいできる」

自民党じみんとうの宮崎みやざき政久まさひさ法務ほうむ部会ぶかい長ちょうは新あらたな法案ほうあんの了承りょうしょう後ご、記者きしゃ団だんに対にたいし「当初とうしょの政府せいふ案あんに新あらたに加くわえた配慮はいりょ義務ぎむ規定きていは、野党やとう側がわの要求ようきゅうに応おうじて、いわゆるマインドコントロールの状態じょうたいを明文化めいぶんかしたもので、これで被害ひがいの大だい部分ぶぶんは救済きゅうさいできることになる」と述のべました。

そのうえで「『マインドコントロール』を禁止きんし行為こういに定義ていぎすると憲法けんぽう違反いはんとなるおそれがあるため、『配慮はいりょ義務ぎむ』とした。違反いはんした場合ばあい『不法ふほう行為こうい』となり、法人ほうじん側がわを相手取あいてどって裁判所さいばんしょに損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうができるようになるので、被害ひがい防止ぼうしにつながる」と述のべました。

公明こうめい古屋こや副ふく代表だいひょう「野党やとうの意見いけんも最大限さいだいげん入いれた形かたちに」

公明党こうめいとうの消費しょうひ者しゃ問題もんだい対策たいさく本部ほんぶの本部ほんぶ長ちょうを務つとめる古屋こや副ふく代表だいひょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし「新あらたな法案ほうあんは、一定いっていの抑止よくし力りょくにつながる配慮はいりょ義務ぎむ規定きていが盛り込もりこまれるなど、修正しゅうせいされ、野党やとうの意見いけんも最大限さいだいげん入いれた形かたちとなったと受け止うけとめている。早期そうきに国会こっかいに提出ていしゅつしてもらい、今こん国会こっかいでの成立せいりつを目指めざしていきたい」と述のべました。