大阪に
本社が
ある「
塩野義製薬」は、
開発を
進めている
新型コロナウイルスの
国産ワクチンについて、
年内にも
最終段階の
臨床試験を
始める方針を
明らかにしました。
これは29日、塩野義製薬の手代木功社長が記者会見で明らかにしました。
この中で、手代木社長は開発を進めている新型コロナのワクチンについて、初期段階の臨床試験で安全性に大きな問題は確認されなかったとして、来月下旬から次の段階の試験を行ったうえで、年内にも最終段階の大規模な臨床試験を始める方針を明らかにしました。
今後の試験で、すでに感染したことがある人なども含めて安全性や有効性が確認できれば、国に承認を申請するとしています。
さらに、別のワクチンで2回の接種を終えた人を対象に、3回目の接種を行ういわゆる「ブースター接種」として、開発中のワクチンを使うための臨床試験も検討しているということです。
手代木社長は「すでに
国内で
使われているワクチンでも
長期間にわたる
効果や
副反応の
有無は
十分な
データがない。
開発中のワクチンでこうしたことが
確認できればブースター
接種も
含めて
国内で
広く
使ってもらえる
可能性はあると
思う」と
述べました。
一方、ワクチンと並行して開発を進めている新型コロナの飲み薬は、すでに最終段階の臨床試験に入っていて、早ければ年内にも国に承認を申請する準備に入りたいとしています。