大分県の尾畠春夫さん(79)は去年8月、山口県で当時行方が分からなくなっていた2歳の男の子を発見して一躍有名となり、「スーパーボランティア」とも呼ばれています。
これまでも各地の被災地にボランティアとして駆けつけてきた尾畠さんは、29日朝から広い範囲で浸水被害が起きた武雄市に1人で入り、水が引いたあとの住宅で片づけのボランティアにあたっています。
このうちJR高橋駅近くの床上70センチほどにまで水につかった住宅に1人で暮らす中山清子さん(74)の家では、泥につかった家具を家の外に運び出したり、ホースで洗い流したりするなどして片づけを手伝っていました。
尾畠さんは31日まで滞在し、浸水被害のあった地域でボランティア活動を続けるということです。
支援を受けた中山さんは「本当に助かりました。見ず知らずの人にこんなにしていただいて、感謝だけです」と話していました。
尾畠さんは「災害に遭った方に微々たる力ですが、お手伝いしようと思って来ました。困っている人に手を差し伸べさせてもらいたい、ただそれだけです」と話していました。