大雨で
大きな被害を
受けた
佐賀県では、
特に大町町で
排水が
進まず、
今も
多くの
住宅などが
水につかった
状態が
続いています。
その大きな原因は
福母地区の
六角川の
近くに
ある工場から
大量の
油が
流出したことです。
流出は広範囲に及び回収作業が難航していますが、国土交通省武雄河川事務所によりますと、油が川に流れ込まないようオイルフェンスを張るなど慎重に作業を進めているため、排水に時間がかかっているということです。
現場では29日昼前から吸着マットなどを使って油の回収作業が進められていて、町などは住民ができるだけ早く自宅に戻れるよう復旧を急ぎたいとしています。
一部の住民が住宅から外に出られず孤立しているため、消防はボートを出して住民を乗せ、安全な場所まで避難させていました。
夫と一緒に救助された80代の女性は「腰の高さまで水が浸水してきて、冷蔵庫などの家電も壊れて食べるものが無く、困った。油のひどい匂いが家中にあふれてしまっていて、これからどうやって元どおりにすればいいのか、不安でいっぱいです」と話していました。