スペインの厚生・消費・社会福祉省は29日、医薬品の取り違えが原因で、乳児を含む子ども少なくとも17人に、いわゆる「おおかみ男症候群」(多毛症)の症状が確認されたと発表しました。親がわが子に飲ませた胃薬の中身が、脱毛治療薬だったということです。
多毛症は、体毛が過剰に成長する身体症状です。今年6月、保護者らが子どもたちの全身に体毛が生え始めたことに気付きました。
症状の出た子どもたちには、保護者が胃酸の逆流を抑える医薬品オメプラゾールを飲ませていました。ところが、当局の調査で、実は子どもたちが飲んでいたのは脱毛症の治療薬ミノキシジルだったことが明らかになりました。