大手ゼネコン、
大林組の
社員が
就職活動で
OB訪問に
来た
女子大学生にわいせつな
行為をしたとして
逮捕された
事件で、
この社員は「
詳しい説明を
事務所でする」
などと
言って
女子大学生を
マンションに
連れて
行った
疑いが
あることが
分かりました。
就職活動で
利用されているアプリ
を通じて
複数の
大学生に
会っていたとみられ、
警視庁が
捜査しています。
大手ゼネコン、
大林組の
社員、
宗村港容疑者(27)は
先月27
日、
就職活動で
OB訪問に
来た20
代の
女子大学生に
東京・
港区の
マンションの
部屋でわいせつな
行為をしたとして、
強制わいせつの
疑いで
逮捕されました。
就職活動をしている学生と大学OBをつなぐスマートフォンのアプリに登録していて、女子大学生とは、当日、初めて会ったということです。
その後の調べで、宗村容疑者は、本社のそばの喫茶店で話をしたあと、「近くに事務所があるのでパソコンで資料を見ながら詳しく説明する」などと言って、マンションの部屋に連れて行った疑いがあることが、警視庁への取材で分かりました。
アプリを通じてほかにも就職活動中の複数の大学生に会っていたとみられ、警視庁が詳しいいきさつを調べています。警視庁によりますと、調べに対して容疑を一部否認しているということです。
容疑者 アプリに「相談に乗ります」
宗村容疑者は、就職活動をしている学生と大学OBをつなげるアプリに「大林組の社員」として登録していました。その中では入社してからの経歴や今の仕事内容を説明し、「プロフェッショナルとしてさまざまな角度から仕事に向き合うことにやりがいを感じている」と記していました。
そして、「何のとりえもない私が内定を獲得できたのは正しい就職活動の努力をしたからです。勇気を出して連絡くれればご相談に乗ります」などと書き込んでいました。
就活生「アプリ 便利だが怖い面も」
就職活動中の女子大学生は「アプリは、大学の卒業生で仲のよい先輩があまりいない人には便利だと思う。自分もアプリを使って先輩の社員に会いアドバイスをしてもらったことがあり役に立った。ただ、OB・OG訪問をする場合は会社内で会ってもらうなど気をつけている」と話していました。
また、別の女子大学生は「会社のことを聞きたくて会いに行っているのに、被害に遭ったらたまったものではない。大学からはOB・OG訪問にアプリを使ってもよいが、十分気を付けるように注意喚起が来ている。トラブルもあると思うので、自分は大学のキャリアセンターなど、信用できるところを頼って就職活動をしたいと思う」と話していました。
さらに就職活動中の男子大学生は、「いろんな人とつながることができて就職にも有利だと聞いているが、全く知らない人と会うのは男でも怖いと思う。アプリが悪用されているという話も聞くので、友人にも気を付けて利用するよう声をかけるようにしている」と話していました。