4年前、
盛岡市の
保育園で、
元園長が
当時1歳の
女の子に
多量の
食塩を
入れた
液体を
飲ませて
死亡させたとして、
両親に
訴えられた
裁判で、
元園長が
賠償金を
支払うことで、26
日に
和解が
成立しました。
4年前、
盛岡市にあった
認可外保育園で、
当時1歳の
下坂彩心ちゃんが
多量の
食塩が
入った
乳児用の
液体を
飲んで
死亡し、
両親は
吉田直子元園長(35)に、6000
万円余りの
賠償を
求める裁判を
起こしました。
盛岡地方裁判所は去年12月、双方に和解案を示し、26日、元園長も出席して2回目の協議が行われました。
協議はおよそ30分で終わり、報道陣の取材に応じた原告の代理人の弁護士によりますと、元園長が賠償金を支払うことで和解が成立したということです。
代理人は和解の条項に反するとして、賠償金の額を明らかにしていませんが、元園長はすでに一定の額を支払い、残りを分割して、今後、毎月支払う意思を示しているということです。
一方、元園長の代理人の弁護士は、取材に対し、「何も話せない」としています。
彩心ちゃんの父親の亘さんは「和解内容はとても不本意です。しかし、判決を受けるよりも、生涯彩心のことを忘れずに罪を償ってもらうことを選びました」というコメントを出しました。
元園長は刑事責任も問われ、去年9月、業務上過失致死の罪で禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡され、確定しています。