「プロでいちばんいい試合しあい」王座おうざ返り咲かえりざきのボクシング村田むらた

ブラント選手せんしゅは、去年きょねん10月つきに敗やぶれて王座おうざを奪うばわれた強敵きょうてきでしたが、村田むらた選手せんしゅは、得意とくいの右みぎストレートを何なん度ども決きめるなどして雪辱せつじょくを果はたす圧巻あっかんの試合しあい運はこびでした。

村田むらた選手せんしゅは、試合しあいから一いち夜や明あけた13日にち、大阪おおさか市内しないで会見かいけんし、「こうやって目めが覚さめても記者きしゃの皆みなさんに囲かこまれていて、改あらためて夢ゆめじゃないんだなと思おもった」と喜よろこびをかみしめました。

序盤じょばんから一気いっきに前まえに出でて攻勢こうせいをかけ相手あいてを圧倒あっとうした戦たたかいぶりについては「パワーがあったと思おもうし、気持きもちの面めんでも、自分じぶんのプロでの17戦せんの中なかでいちばんいい試合しあいができた。慣なれない連打れんだを打うったから腰こしが痛いたいです」と振り返ふりかえりました。

最大さいだいの持ち味もちあじの前まえに出でる積極せっきょく性せいを見みせられたことについては「ああいう戦たたかい方かたができたことは自分じぶんに一ひとつの自信じしんをくれた。技術ぎじゅつ的てきに通用つうようしないなら、ああやって前まえに出でるしかない。いちばんしっくりきた戦たたかい方かただったと思おもう」と自信じしんを深ふかめた様子ようすでした。

村田むらた選手せんしゅは今月こんげつは休養きゅうようしその後そのご、練習れんしゅうを再開さいかいする予定よていで「今回こんかいはすごくモチベーションの高たかい試合しあいができたので、そういう相手あいてと今後こんごもやっていきたい。これからも皆みなさんがおもしろいと思おもえるような試合しあいをやっていきたい」と決意けついを示しめしていました。

強豪きょうごうひしめくミドル級きゅう ２に人にんのスター選手せんしゅ

村田むらた諒りょう太ふとし選手せんしゅが再ふたたび王座おうざについたミドル級きゅうは、世界せかいの強豪きょうごうがひしめく「花形はながた」の階級かいきゅうで、その象徴しょうちょうと言いえる２に人にんのスターがゲンナジー・ゴロフキン選手せんしゅとサウル・アルバレス選手せんしゅです。

ゴロフキン選手せんしゅはカザフスタン出身しゅっしんで37歳さい。村田むらた選手せんしゅが初はじめてＷＢＡだぶりゅ-び-えい＝世界せかいボクシング協会きょうかいのチャンピオンとなったおととし10月つきの時点じてんで、そのさらに上位じょういとなるＷＢＡだぶりゅ-び-えいスーパーチャンピオンだったほか、ＷＢＣだぶりゅ-び-し-＝世界せかいボクシング評議ひょうぎ会かいとＩＢＦあいび-えふ＝国際こくさいボクシング連盟れんめいを合あわせて３さん団体だんたいの統一とういつ王者おうじゃでした。

村田むらた選手せんしゅが「自分じぶんより強つよいチャンピオンがいる」と常々つねづね意識いしきして対戦たいせんを望のぞんでいた相手あいてで、固かたく重おもい拳こぶしから繰り出くりだす強烈きょうれつな左右さゆうのパンチで対戦たいせん相手あいてを次々つぎつぎとノックアウトし、絶対ぜったい的てきな強つよさを誇ほこるボクシング界かいのスーパースターとして君臨くんりんしてきました。

そのゴロフキン選手せんしゅを破やぶって王座おうざを奪うばったのがメキシコ出身しゅっしんのアルバレス選手せんしゅ、28歳さいです。

スピードと多彩たさいなパンチが持ち味もちあじで、おととし９月くがつにゴロフキン選手せんしゅと対戦たいせんした際さいは引き分ひきわけ、去年きょねん９月くがつの再戦さいせんでは判定はんてい勝がちで、ゴロフキン選手せんしゅに初はじめて勝かった選手せんしゅとなりました。

現在げんざい、ＷＢＡだぶりゅ-び-えいのスーパーチャンピオンとＷＢＣだぶりゅ-び-し-、ＩＢＦあいび-えふのチャンピオンです。ただアルバレス選手せんしゅは去年きょねん、ドーピング検査けんさで失格しっかくとなり資格しかく停止ていし処分しょぶんを受うけていて、村田むらた選手せんしゅは「リングに上あがる資格しかくのない選手せんしゅ」と話はなし、対戦たいせんを希望きぼうしているわけではありません。

こうした強豪きょうごうとの試合しあいの実現じつげんは容易よういではありませんが、13日にち夜よる、圧巻あっかんの強つよさを見みせた村田むらた選手せんしゅがどこまで通用つうようするのかファンの期待きたいが高たかまります。