イラン
政府は23
日から、
制裁を
続けるアメリカへの
対抗措置として、IAEA=
国際原子力機関による
抜き打ち査察などの
受け入れを
停止する
方針です。
今後3
か月以内に
制裁が
解除されなければ、
核開発の
検証をさらに
困難にする
対応をとる
構えで、
この間に
アメリカとの
間で
歩み寄りがみられるかが
焦点です。イラン
政府が23
日から
停止に
踏み切るのは、
これまで
認めていた、
国内の
施設に対するIAEAの
抜き打ち査察などで、イランの
核開発の
実態把握が
難しく
なることが
懸念されます。
こうした措置に踏み切る一方、イランは、今後3か月の間は、一定の検証活動を認めるとし、IAEAとの協力姿勢も示しています。
ただ、イランは、この検証活動で重要な核関連施設の監視カメラの映像データなどについて、今後3か月以内に制裁が解除されなければ、データはIAEAに提供せず消去するとしていて、アメリカに早期の制裁解除を迫っています。
バイデン政権が、イランとの協議に前向きな姿勢を示す中、EU=ヨーロッパ連合は、核合意の関係国による会合にアメリカを招きたい考えをイラン側に伝えるなど、仲介に向けた動きも出ています。
イラン側が新たな期限とした3か月以内に、アメリカとイランの間で歩み寄りがみられるかが焦点となります。