Actualités japonaises: イギリスコロナワクチン接種2週間効率的で幅広い実施が課題

イギリスコロナワクチン接種せっしゅ2週間しゅうかん効率こうりつ的てきで幅広はばひろい実施じっしが課題かだい

Dec 20, 2020 19:12

Furigana

イギリスでは、アメリカの製薬せいやく大手おおてファイザーなどが開発かいはつした新型しんがたコロナウイルスのワクチンの接種せっしゅが始はじまってから、2週間しゅうかん近ちかくがたちました。現場げんばでは、接種せっしゅを迅速じんそくに進すすめようと、ワクチンの低温ていおんでの管理かんりやアレルギー反応はんのうが起おきた場合ばあいの備そなえなど対応たいおうに追おわれています。イギリスでは、ファイザーとドイツの企業きぎょうビオンテックが開発かいはつした新型しんがたコロナウイルスのワクチンの接種せっしゅが今月こんげつ8日にちから始はじまりました。

ワクチンはマイナス70度ど前後ぜんごという低温ていおんで冷凍れいとう保存ほぞんされ輸送ゆそうされますが、接種せっしゅに向むけて2度どから8度どにすると保存ほぞん期間きかんは5日間にちかんになります。

このためイングランドでは、まずは温度おんど管理かんりが可能かのうな50の大おおきな病院びょういんで、優先ゆうせん接種せっしゅの対象たいしょうとなっている80歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃや高齢こうれい者しゃ施設しせつで働はたらく介護かいご職員しょくいん、それに医療いりょう従事じゅうじ者しゃへの接種せっしゅが始はじまりました。

さらに今月こんげつ14日にちからは、地域ちいきのクリニックなど100か所かしょ以上いじょうでも地元じもとの高齢こうれい者しゃなどに接種せっしゅができるようになり、保存ほぞん期間きかん内ないにワクチンを使つかい切きれるよう、クリニック側がわが高齢こうれい者しゃに連絡れんらくを取とり、分ぶん刻きざみのスケジュール調整ちょうせいを行おこなっているということです。

ただ、連絡れんらくがなかなか取とれなかったり、自力じりきでクリニックまで来くることができなかったりする高齢こうれい者しゃもいて、地域ちいきのボランティアに頼たのんで送り迎おくりむかえをしてもらうケースもあるということです。

さらに優先ゆうせん接種せっしゅの対象たいしょうとなっている人ひとのうち、高齢こうれい者しゃ施設しせつに入居にゅうきょしている人ひとの多おおくについては今いまも接種せっしゅが始はじまっていません。

ワクチンを低温ていおんで管理かんりしながら期限きげん内ないに使つかい切きれるようにする態勢たいせい作づくりがまだできていないためです。

一方いっぽう、ワクチンの接種せっしゅが始はじまった初日しょにち、イギリスでは、医療いりょう機関きかんのスタッフ2人にんが「アナフィラキシー」と呼よばれる激はげしいアレルギー反応はんのうの症状しょうじょうを示しめし、規制きせい当局とうきょくは過去かこにワクチンや薬くすり、それに食物しょくもつで同様どうようの症状しょうじょうが出でたことがある人ひとには、このワクチンを接種せっしゅしないよう医療いりょう関係かんけい者しゃに勧告かんこくを出だすなど対応たいおうに追おわれました。

イギリスでは優先ゆうせん接種せっしゅの対象たいしょうとなっている人ひとたちへのワクチン接種せっしゅを終おわらせるだけでも今後こんご数すうか月かげつがかかるとみられていて、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが拡大かくだいする中なか、いかに効率こうりつ的てきに幅広はばひろく接種せっしゅを進すすめていくかが課題かだいとなっています。