「復興支援酒場」と名付けられたこの居酒屋は秋田市に本社がある飲食チェーンがJR秋田駅近くに開きました。
オープン初日の8日は、秋田県内の自治体のトップなどおよそ20人が招かれて記念のセレモニーが行われたあと、仙北市で造られている地ビールやにかほ市産の岩がきなど秋田県産の食材を使った料理がふるまわれました。
客席には飛まつを防ぐための透明な板の仕切りが設置されているほか、入店の際には入り口で検温を行うなど、店内ではこの飲食チェーンが独自の基準で定めた18の感染予防対策が取られています。
この飲食チェーンは東日本大震災の被災地を支援しようと、9年前にも「復興支援酒場」を宮城と東京にオープンし、およそ1年間の収益と寄付金など合わせて1500万円を岩手、宮城、福島の3県に500万円ずつ寄付しています。
店では毎月の収支を公表したうえで、感染の収束や経済の回復状況を見て店が役割を終える時点で「新型コロナウイルス対策に最も有効」と判断した組織に収益を寄付するということです。
飲食チェーン「ドリームリンク」の村上雅彦社長は「こうした店が世界中に広がり、新型コロナウイルス撲滅のきっかけになってほしい」と話しています。