アメリカで
黒人男性が
死亡した
事件を
受けて
警察改革を
求める声が
強まる中、ニューヨーク
州のクオモ
知事は、
警察官が
容疑者の
拘束の
際に
首を
絞める
行為を
刑事罰の
対象とすること
などを
盛り込んだ
新たな
条例に
署名しました。クオモ
知事は12
日、
黒人男性が
死亡した
事件の
前から
警察改革の
一環として
検討されてきた
新たな
条例に
署名し、
条例は
成立しました。
この条例は、
▽警察官が容疑者を拘束する際に首を絞める行為を刑事罰の対象とすること、
▽警察官の過去の処分記録を公開すること、
▽警察官が容疑者を死亡させた場合に独立検察官が捜査に当たること、などを盛り込んでいます。
署名には2014年にニューヨーク市で警察官に首を絞められて死亡した男性の母親も立ち会い、クオモ知事は「これは組織的な警察改革だ」と強調しました。
またクオモ知事は州内のすべての警察に対し、住民からの苦情処理や抗議デモへの対応などを改善するための計画を来年4月までに提出するよう求める行政命令を出しました。
アメリカでは、黒人男性が白人警察官から首を押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、首を絞める行為の禁止や、学校に派遣される「スクールポリス」の制度を廃止して、その分の予算を教育や福祉の分野に振り向けるなど、警察改革や警察の予算の削減を求める声が強まっています。