アメリカのボルトン
前大統領補佐官は
ABCテレビの
インタビューで、
トランプ大統領について、
基本的な
知識に
欠け、
重要な
政策をみずからの
再選に
有利か
どうかだけで
決定していると
批判し、「1
期だけの
大統領として
記憶されることを
願う」と
述べました。
トランプ大統領の
側近だったボルトン
前大統領補佐官は
政権の
内幕を
描いたとする
回顧録の
出版を
前に
ABCテレビのマーサ・ラダッツ
氏の
独占インタビューに
応じました。
この中でボルトン氏はトランプ大統領について外交・安全保障の一貫した方針がないとしたうえで、トランプ大統領が『フィンランドはロシアの一部か』と尋ねたという話しに触れ、「そのような質問をしてくる人間を相手にするのは非常に困難だ」として、基本的な知識に欠けると指摘しました。
さらに「職務を遂行する能力があるとは思えない。自分の再選に有利かどうかだけが彼の指針だ」と述べて、重要な政策をみずからの再選に有利かどうかという基準だけで決定していると批判しました。
ボルトン氏はまたトランプ大統領がいわゆるウクライナ疑惑を否定していることについて「うそをついている。こうしたことを明らかにすることが大切だ。大統領は本に書かれたことを国民が知ることを恐れている」と述べました。
一方、議会で行われた弾劾裁判で自身が証言しなかった理由を問われると「召喚されれば証言する準備はできていた。弾劾の進め方が間違っていた」と答えました。
ボルトン氏はインタビューで繰り返しトランプ大統領の資質や対応を問題視し、秋の大統領選挙については「彼が1期だけの大統領として記憶されることを願う。1期なら乗り越えられるが2期となると不安だ」と述べて、再選されればアメリカを取り巻くさまざまな問題がより深刻化するという認識を示しました。