「#令和の就活ヘアをもっと自由に」というメッセージで始まったキャンペーン。
「ひっつめ髪をほどいた就職活動がこの国の当たり前になりますように…」と、まずは、10月1日の令和初の内定式に“自分らしい髪型で来てください”と呼びかけています。
生活用品メーカーのP&Gのヘアケアブランド「パンテーン」と就活クチコミサイトの「ワンキャリア」が賛同する企業を募ったところ、139社が参加しました。
ベンチャー企業が多いですが、古くからある企業のほか、経済産業省も賛同しました。
23日からは、多くの人が行き交う東京 渋谷駅や新宿駅に、賛同する企業の入社1、2年目の社員がどんな髪型で働いているのかが分かる写真や、キャンペーンの趣旨をつづった巨大広告が掲出されたほか、新聞広告やウェブサイト、YouTubeでもPRを展開しています。
近年の就職活動では、周りから突出することを嫌がるのか学生は、黒のリクルートスーツに、似たような黒の“無難な”髪型で臨むことが圧倒的に多いのが現実です。
キャンペーンには、自分自身に合った職場探しの第一歩として、より自由な髪型で学生一人一人の個性を知ってもらえる就職活動を広めたいとのねらいがあるそうです。
これまで、企画者側が就職活動の経験者1334人に聞いたアンケートでは、81%が「企業に合わせて自分を偽ったことがある」と回答。
一方で、全国の人事担当者300人に行った調査では、78%が「自分らしい自由な髪型を推奨する採用が受け入れられる世の中になってほしい」と回答し、学生と企業双方が、“もっと自由な就活を望みながらも実現していない状況がある”と分析しています。
そこで、学生に、“自由な就活を”との理念を呼びかけるだけではなく実際に採用する企業を巻き込み社会を動かしたいと考えたそうです。
キャンペーンを企画した、P&Gヘアケア事業部の大倉佳晃さんは、「なんとなくみんな同じ髪型で就職活動をする慣習がありますが学生だけでなく企業も一人一人が自分らしい個性ってなんだろうと考え、自分らしい就職活動が広がるきっかけになってほしいです」と話しています。