Actualités japonaises: 福島第一原発トリチウム含む水の処理巡り有識者会議

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつトリチウム含ふくむ水みずの処理しょり巡めぐり有識者ゆうしきしゃ会議かいぎ

Sep 27, 2019 18:09

Furigana

福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの、トリチウムなどを含ふくむ水みずの扱あつかいを議論ぎろんする国くにの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎが開ひらかれ、委員いいんからは、仮かりに、海うみなどの環境かんきょう中ちゅうに放出ほうしゅつして処理しょりしようとする場合ばあいは、地元じもとの産業さんぎょうの復興ふっこう状況じょうきょうも考慮こうりょする必要ひつようがあるなどといった意見いけんが出だされました。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつで出でる汚染おせん水すいを処理しょりしたあとの水みずには、取り除とりのぞくのが難むずかしいトリチウムなどの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが含ふくまれ、東京とうきょう電力でんりょくは、原発げんぱつ構内こうないの1000基き近ちかくのタンクで、およそ116万まんトンを保管ほかんしていますが、いまも毎日まいにち170トン前後ぜんご増ふえ続つづけています。

この水みずの扱あつかいを議論ぎろんする国くにの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎが27日にち開ひらかれ、東京とうきょう電力でんりょくは、これから10年ねんほどの間まに、廃はい炉ろを進すすめるための10の施設しせつを作つくる必要ひつようがあり、原発げんぱつの敷地しきち内ないにタンクを増設ぞうせつし続つづけることは困難こんなんだという見解けんかいを改あらためて示しめしました。

また、経済けいざい産業さんぎょう省しょうは、仮かりに、水みずを基準きじゅん以下いかに希釈きしゃくしたうえ、海うみなどの環境かんきょう中ちゅうに放出ほうしゅつして処理しょりする場合ばあいは、風評ふうひょう被害ひがいへの対策たいさくとして、消費しょうひ者しゃや流通りゅうつう関係かんけい者しゃに対にたいして、説明せつめいや働はたらきかけを行おこなうなどといった案あんを示しめしました。

これらについて、風評ふうひょう問題もんだいが専門せんもんの委員いいんからは「きょう示しめされた対策たいさくは、すでに行おこなわれているもので、目新めあたらしいものはない。水みずを処分しょぶんするのであれば、風評ふうひょうの影響えいきょうを受うける漁業ぎょぎょうなどの産業さんぎょうが、どの程度ていど、復興ふっこうしているかといった、社会しゃかいの時間じかん軸じくを踏ふまえて、考かんがえることも重要じゅうようだ」といった意見いけんが出だされました。