カナダの写真家がこのほど、冬眠を間近に控えながら、極端にやせ衰えた姿で入り江の岸辺をさまようハイイログマ(グリズリー)の親子の写真を撮影しました。
グリズリーが主食とするサケの数は同地域で過去最低の水準まで減少しました。
8月、カナダの水産海洋省は、同国の温暖化が世界平均の2倍の速度で進行しているとする報告書を公表しました。
先月29日、ボランティアの手を借り、これらのサケをグリズリーのよく現れる岸辺に配置しました。すると複数のグリズリーが姿を見せ、すぐにサケを食べ始めたということです。
こうした取り組みはグリズリーを救うためのほんの小さな1歩にすぎませんが、スミス氏の団体では今後も観察を継続し、グリズリーたちの置かれた状況に対応していく方針です。