Actualités japonaises: “五輪・パラに表現の自由を”人種差別抗議で追放の元五輪選手

“五輪ごりん・パラに表現ひょうげんの自由じゆうを”人種じんしゅ差別さべつ抗議こうぎで追放ついほうの元もと五輪ごりん選手せんしゅ

Jun 29, 2020 22:06

Furigana

1968年ねんのメキシコオリンピックで、人種じんしゅ差別さべつに抗議こうぎして大会たいかいから追放ついほうされた当時とうじのメダリストなどが会場かいじょうでのデモや宣伝せんでん活動かつどうを禁きんじたオリンピック憲章けんしょうの条項じょうこうの撤廃てっぱいを求もとめる書簡しょかんをＩＯＣあいお-し-＝国際こくさいオリンピック委員いいん会かいなどに送おくりました。27日にち、書簡しょかんを送おくったのはメキシコオリンピック陸上りくじょう男子だんし200メートルで銅メダルどうめだるを獲得かくとくしたアメリカのジョン・カーロスさんと、アメリカオリンピック・パラリンピック委員いいん会かいです。

ＩＯＣあいお-し-とＩＰＣ＝国際こくさいパラリンピック委員いいん会かいに宛あてた書簡しょかんでは「選手せんしゅはもう黙だまってはいない。表現ひょうげんの自由じゆうは国連こくれんに認みとめられた基本きほん的てき人権じんけんだ」として、競技きょうぎ会場かいじょうなどでデモや政治せいじ、宗教しゅうきょう、人種じんしゅに関にかんする宣伝せんでん活動かつどうを禁きんじたオリンピック憲章けんしょう第だい50条じょうの撤廃てっぱいを求もとめています。

現在げんざい75歳さいのカーロスさんは1968年ねんのメキシコ大会たいかいで、金メダルきんめだるを獲得かくとくしたトミー・スミスさんとともに、アメリカでの人種じんしゅ差別さべつに抗議こうぎするため表彰ひょうしょう台だいで黒くろい手袋てぶくろをはめて拳こぶしを突き上つきあげ、大会たいかいを追放ついほうされました。

5月つき、アメリカで黒人こくじんの男性だんせいが白人はくじんの警察官けいさつかんに押おさえつけられて死亡しぼうした事件じけんをきっかけに、世界せかい各地かくちで人種じんしゅ差別さべつへの抗議こうぎ活動かつどうが広ひろがる中なか、スポーツ選手せんしゅも競技きょうぎ会場かいじょうなどでひざをついたり拳こぶしを突き上つきあげたりして抗議こうぎの意思いしを示しめす場面ばめんが多おおく見みられます。

この問題もんだいについてＩＯＣあいお-し-のバッハ会長かいちょうは、ＩＯＣあいお-し-のアスリート委員いいん会かいと選手せんしゅたちとの対話たいわの行方ゆくえを見守みまもるという考かんがえを示しめしていて、来年らいねんに予定よていされている東京とうきょう大会たいかいに向むけた対応たいおうが注目ちゅうもくされます。