Actualités japonaises: 福島第一原発トリチウム水処分 “国民の理解進んでいない”

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつトリチウム水すい処分しょぶん “国民こくみんの理解りかい進すすんでいない”

Jun 30, 2020 19:06

Furigana

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょで増ふえ続つづけているトリチウムなどを含ふくむ水みずの処分しょぶん方法ほうほうについて、国くにが行おこなっている関係かんけいする団体だんたいなどから意見いけんを聞きく会かいの4回かい目めが30日にち開ひらかれ、消費しょうひ者しゃ団体だんたいなどから国民こくみんの理解りかいが進すすんでいないなどの指摘してきが出だされました。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつのタンクにたまり続つづけているトリチウムなど放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを含ふくむ水みずの処分しょぶんをめぐっては、ことし2月つき、国くにの小しょう委員いいん会かいが基準きじゅん以下いかに薄うすめて海うみか大気たいき中ちゅうに放出ほうしゅつする方法ほうほうが現実げんじつ的てきだとする報告ほうこく書しょをまとめ、政府せいふは地元じもとや関係かんけい団体だんたいなどから意見いけんを聞きいたうえで最終さいしゅう決定けっていするとしています。

30日にちは3団体だんたいが参加さんかして4回かい目めの会かいが東京とうきょうで開ひらかれ、このうち、全国ぜんこく消費しょうひ者しゃ団体だんたい連絡れんらく会かいは「処理しょり水すいについては、まだ多おおくの国民こくみんに知しられていない」などと述のべ、国民こくみんの理解りかいが進すすむまでは、取り扱とりあつかいの方向ほうこうを決きめるべきでないという考かんがえを示しめしました。

また、全国ぜんこく商工しょうこう会かい連合れんごう会かいは「保管ほかんする現状げんじょうを維持いじできるならしてほしいが、処理しょりが必要ひつようならば政府せいふと東京とうきょう電力でんりょくの責任せきにんで実施じっしすべき」と述のべ、その際さいは十分じゅうぶんな説明せつめいと第三者だいさんしゃによる監視かんし体制たいせいが必要ひつようだとしました。

中小ちゅうしょうの小売こうりなどでつくる日本にっぽんボランタリーチェーン協会きょうかいは「安全あんぜんであるならば流ながせばいいというのが率直そっちょくな考かんがえだ」などと述のべ、海外かいがいの処理しょり事例じれいなどを分わかりやすく説明せつめいし、納得なっとくしてもらう必要ひつようがあると指摘してきしました。

トリチウム水すいの処分しょぶん方法ほうほうをめぐっては、このほか、漁協ぎょきょうの全国ぜんこく団体だんたいの全漁連ぜんぎょれん・全国ぜんこく漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあい連合れんごう会かいが今月こんげつ、「海洋かいよう放出ほうしゅつに断固だんこ反対はんたいする」との特別とくべつ決議けつぎをまとめています。