福岡県と
佐賀県と
長崎県に
大雨の
特別警報を
発表したことについて、
気象庁の
中本能久予報課長は、
午後5
時半から
記者会見を
開き、「
特別警報を
発表した
市町村では
これまでに
経験したことのないような
大雨となっている。
土砂崩れや
浸水による
何らかの災害がすでに
発生している
可能性が
極めて高く、
命を
守るために
最善を
尽くさなければならない
状況だ」と
述べました。そのうえで、「
指定された
避難場所へ
向かうことにこだわらず、
川や
崖から
少しでも
離れた
頑丈な
建物の
上の
階などに
避難する
判断をしてほしい。
それすら
危険な
場合には
崖と
反対側の2
階以上の
部屋に
移動する
など少しでも
命が
助かる可能性の
高い行動をとることが
重要だ。ふだん
災害が
起きないと
思われているような
場所でも
最大級の
警戒が
必要だ」と
述べました。
また、夜間に状況が悪化するおそれがあると指摘したうえで、「移動の際に危険を伴う場合もあり、まわりの状況をよく確認して最善の行動をとってほしい」と述べました。
中本予報課長は、前線は7日にかけても九州付近に停滞すると説明し、「積乱雲がどんどん発生しては流れ込み、ピークがどこなのか終わりが見えない状況だ。雨の降り方によってはほかの市町村にも特別警報を発表したり、熊本県と大分県でも特別警報を発表したりする可能性がある。特別警報が出されてからの避難は手遅れとなる。発表を待つことなく地元市町村の避難勧告などに直ちに従い、身の安全を確保してほしい」と呼びかけました。
さらに、熊本の被災地や、猛烈な雨が降った九州南部でも再び大雨となるおそれもあるとして、「まわりの状況を確認して安全に避難できるよう心がけてほしい」と警戒を緩めることがないよう呼びかけました。