小惑星探査機「はやぶさ2」が、ことし12
月にカプセルを
地球に
帰還させた
後、さらに10
年程度をかけて、
高速で
自転する
別の
小惑星を
探査する
新たな
計画が
検討されていることがわかりました。
小惑星「リュウグウ」の
探査を
行った
日本の「はやぶさ2」は、ことし12
月6
日に「リュウグウ」の
砂などが
入ったとみられるカプセルを
地球に
落下させた
後、さらに
別の
天体に
向かう新たな
探査計画が
検討されています。
JAXAは、残りの燃料などから、さらに10年程度をかけて高速で自転する小惑星を探査する2つの計画に絞り込み、どちらにするか最終的な検討を行っていることがわかりました。
一つは、金星の近くを通過するなどして2029年11月に「2001AV43」という小惑星に到着する計画で、もう一つは、さらに別の小惑星の近くを通過しながら2031年7月に「1998KY26」という小惑星に到着する計画です。
いずれの小惑星も、1回転が10分程度と高速で自転していることなどから、「リュウグウ」のように多くの岩石が集まった内部構造とは異なると想定されていて、小惑星の新たなデータが得られるとしています。
また、実行すれば、打ち上げから15年ほどになり、長期間宇宙空間で活動した際の機器への影響についても基礎的なデータが得られるということです。
JAXAはさらに検討を続け、ことし9月までにどちらの計画を行うか決める見通しになっています。