東日本や
西日本を
中心に
連日続いている
猛烈な
暑さ。
その要因について、
気象庁は、「
太平洋高気圧」に
加えて、「チベット
高気圧」という2つの
高気圧が
重なり合って、
下層から
上層まで
暖かい空気に
覆われているためだと
分析しています。
この気圧配置は、
今月下旬ごろまで
続く見込みで、
引き続き、
熱中症への
厳重な
警戒が
必要です。
要因その1 太平洋高気圧
今週は、11日に、群馬県でことし最も高い40.5度を観測したほか、14日も静岡県や高知県で最高気温が39度に達するなど、東日本や西日本を中心に猛烈な暑さが続いています。
この暑さの要因の1つが、「太平洋高気圧」です。気象庁によりますと、この「太平洋高気圧」の張り出しが強まっていて、東日本や西日本の広い範囲がすっぽりと覆われています。
要因その2 チベット高気圧
さらに、もう1つの要因が、大陸から張り出している「チベット高気圧」です。
偏西風が蛇行している影響で、「太平洋高気圧」の上層には、先週から、大陸にある温暖な「チベット高気圧」が東へ張り出しています。
このため、東日本や西日本の上空では、2つの温暖な高気圧が重なり合う、いわば「2階建て」のような構造になっています。
さらに、強い日ざしが地上に届きやすくなり、空気が暖められ続けて連日の猛暑となっています。
今後も熱中症に厳重警戒を
気象庁によりますと、この気圧配置は、今月下旬ごろまで続く見込みです。
東日本と西日本では今月20日ごろにかけて、東北では、今月15日から20日ごろにかけて、猛暑日が続くおそれがあり、その後も気温がかなり高くなる見込みだということです。
こまめに水分や休憩をとり、屋外ではできるだけ日ざしを避け、室内では日中だけでなく夜間も冷房を使うなど、できるかぎりの対策をとって、引き続き、熱中症に厳重に警戒してください。