일본어 뉴스: 新型コロナ対応 1都13県の職員過労死ライン超の長時間労働

新型しんがたコロナ対応たいおう 1都と13県けんの職員しょくいん過労かろう死しライン超ちょうの長時間ちょうじかん労働ろうどう

Sep 13, 2020 18:09

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが最初さいしょのピークを迎むかえたことし4月つき前後ぜんごに、少すくなくとも1都と13県けんで自治体じちたいの職員しょくいんがいわゆる「過労かろう死しライン」を超こえる長時間ちょうじかん労働ろうどうを余儀よぎなくされていたことが分わかりました。新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃ数すうはことし4月つき上旬じょうじゅん、1日にちに700人にんを超こえて最初さいしょのピークを迎むかえ、自治体じちたいは対応たいおうに追おわれました。

NHKが情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうなどでこれまでに明あきらかになっている自治体じちたい職員しょくいんの残業ざんぎょう時間じかんをまとめたところ、少すくなくとも1都と13県けんで月つき100時間じかんを超こえる残業ざんぎょうを余儀よぎなくされていたことが分わかりました。

このうち岡山おかやま県けんではことしに入はいって6月つきまでに、県けんと岡山おかやま市し、それに倉敷くらしき市しで、新型しんがたコロナウイルスに対応たいおうするための業務ぎょうむを担当たんとうしていた保健所ほけんじょなどの職員しょくいん、延のべ80人にんに上のぼりました。

また残業ざんぎょうが月つき200時間じかんを超こえたケースも相次あいつぎ、山口やまぐち県けんでは最もっとも長ながい職員しょくいんで266時間じかん、福井ふくい県けんでは232時間じかん、千葉ちば県けんでは217時間じかんに達たっしたということです。

月つきに100時間じかんを超こえるか平均へいきんで80時間じかんを超こえる残業ざんぎょうは、労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょが過労かろう死しや過労かろう自殺じさつを認定にんていする基準きじゅんの1つで、「過労かろう死しライン」とも呼よばれています。

国くにや自治体じちたいは、保健所ほけんじょなどの負担ふたん軽減けいげんに向むけた検討けんとうを進すすめていますが、冬ふゆにインフルエンザの流行りゅうこうと新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいが重かさなれば、さらなる業務ぎょうむのひっ迫ひっぱくが懸念けねんされることから、迅速じんそくな対応たいおうが求もとめられています。

専門せんもん家か「今回こんかいの教訓きょうくん生いかし次じの流行りゅうこうに備そなえを」

保健ほけん医療いりょうに詳くわしい一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん「医療いりょう介護かいご福祉ふくし政策せいさく研究けんきゅうフォーラム」の中村なかむら秀一ひでかず理事りじ長ちょうは「地方ちほう自治体じちたいは行財政ぎょうざいせい改革かいかくで効率こうりつ化かが求もとめられ、保健所ほけんじょなどの人員じんいんが削減さくげんされてきた。ふだんから膨大ぼうだいな業務ぎょうむを抱かかえているところに新型しんがたコロナウイルスの問題もんだいが入はいってきて、非常ひじょうに困難こんなんな状況じょうきょうになっている」と話はなしています。

そのうえで「今回こんかいの教訓きょうくんを生いかして、次つぎの流行りゅうこうに備そなえる態勢たいせいを整備せいびしなくてはいけない。自治体じちたい間かんで人ひとを派遣はけんしあったり、今いまは働はたらいていない潜在せんざい的てきな保健ほけん師しをリストアップしたりする仕組しくみに加くわえ、人員じんいんを強化きょうかする財政ざいせい的てきな措置そちを国くにも地方ちほうも考かんがえていかなければいけない」と指摘してきしています。