国勢こくせい調査ちょうさきょうから開始かいし“できるだけインターネットで回答かいとうを”

14日にちから各かく世帯せたいへの調査ちょうさ票ひょうなどの書類しょるいの配布はいふが始はじまり、パソコンやスマートフォンを使つかったインターネットによる回答かいとうが可能かのうとなります。

調査ちょうさでは、10月つき1日にち現在げんざいの家族かぞくや就業しゅうぎょうの状況じょうきょうなど、16の質問しつもんに答こたえることになっています。

来月らいげつ1日にち以降いこうは郵送ゆうそうで調査ちょうさ票ひょうを送おくることもできますが、総務そうむ省しょうは新型しんがたコロナウイルス対策たいさくとして、できるだけインターネットでの回答かいとうを呼よびかけています。

国勢こくせい調査ちょうさは統計とうけい法ほうで回答かいとうが義務ぎむづけられていて、回答かいとうの期限きげんは、インターネット、郵送ゆうそうともに来月らいげつ7日にちとなっています。

一方いっぽう、プライバシー意識いしきの高たかまりや単身たんしん世帯せたいの増加ぞうかなどで回答かいとうを得えられず、調査ちょうさ員いんが近隣きんりんの住民じゅうみんなどから聞き取ききとるケースが増ふえていて、前回ぜんかい・5年ねん前まえの調査ちょうさでは全体ぜんたいの13％に上のぼるなど、調査ちょうさの精度せいどを維持いじするうえで課題かだいとなっています。

総務そうむ省しょう国勢こくせい統計とうけい課かの阿おもね向むかい泰二せいじ郎ろう課長かちょうは「時代じだいの変化へんかに合あわせて、調査ちょうさの方法ほうほうも見直みなおしていく必要ひつようがある。今回こんかいは新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、できるかぎりインターネットでの回答かいとうをお願おねがいしているが、これをしっかり成功せいこうさせて今後こんごの改善かいぜんに向むけた第一歩だいいっぽにしたい」と話はなしています。

国勢こくせい調査ちょうさとは

国勢こくせい調査ちょうさは、政府せいふが「最もっとも重要じゅうような統計とうけい調査ちょうさ」と位置いちづけているもので、今回こんかいは、大正たいしょう9年ねんの第だい1回かい調査ちょうさから100年ねん目めとなります。

調査ちょうさ結果けっかは少子しょうし高齢こうれい化か対策たいさくや防災ぼうさい政策せいさくなど、国くにや地方ちほう自治体じちたいの施策しさくの基礎きそ資料しりょうとして用もちいられるほか、衆議院しゅうぎいんの小しょう選挙せんきょ区くの区割くわりの見直みなおしや民間みんかん企業きぎょうの市場しじょう分析ぶんせきなど、さまざまな形かたちで活用かつようされています。

調査ちょうさでは、外国がいこく人じんを含ふくめた日本にっぽんに住すむすべての人ひとを対象たいしょうに、世帯せたいごとに、

▽世帯せたい員いんの数かずや氏名しめい、

▽住居じゅうきょの種類しゅるいや住すんでいる期間きかん、

▽仕事しごとの状況じょうきょうなど、合あわせて16の質問しつもんを尋たずねます。

このうち学歴がくれきの質問しつもんでは、外国がいこく人じん労働ろうどう者しゃが増ふえていることを踏ふまえ、「小学校しょうがっこう」「中学校ちゅうがっこう」が一ひとつの選択肢せんたくしだったものを今回こんかいから別々べつべつにして、働はたらきながら通かよえる夜間やかん中学ちゅうがくのニーズの把握はあくなどに活用かつようできるようにしています。

また、インターネットでの回答かいとうでは外国がいこく人じん向むけに多言たげん語ご化かも進すすめ、英語えいごに加くわえて、中国ちゅうごく語ごやベトナム語ごなど新あらたに5つの言語げんごに対応たいおうできるようにしています。

今回こんかいは、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで調査ちょうさ結果けっかの公表こうひょう時期じきが前回ぜんかいに比くらべて数すうか月かげつ程度ていど遅おくれ、人口じんこうの公表こうひょうは、速報そくほう値ちが来年らいねん6月つき、確定かくてい値ちが来年らいねん11月つきとなる見通みとおしです。

調査ちょうさ員いん 原則げんそく直接ちょくせつ面会めんかい ことしはインターフォン越ごしも

国勢こくせい調査ちょうさは各かく世帯せたいを訪問ほうもんする調査ちょうさ員いんが原則げんそくとして直接ちょくせつ面会めんかいし、調査ちょうさの説明せつめいと回答かいとうの依頼いらいを行おこなったうえで調査ちょうさ票ひょうなどの書類しょるいを手渡てわたすことになっています。

調査ちょうさ員いんは、公募こうぼなどで選えらばれた非ひ常勤じょうきんの国家こっか公務員こうむいんで、前回ぜんかい・5年ねん前まえの調査ちょうさでは、全国ぜんこくでおよそ70万まん人にんの調査ちょうさ員いんが、1人にん当あたりおよそ50世帯せたいから100世帯せたいを担当たんとうしました。

今回こんかいについても、総務そうむ省しょうは70万まん人にんの調査ちょうさ員いんの確保かくほを目指めざしましたが、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで辞退じたいする人ひとなどが相次あいついだ結果けっか、およそ60万まん人にんの調査ちょうさ員いんの確保かくほにとどまりました。

各かく自治体じちたいでは調査ちょうさ員いん1人にん当あたりが担当たんとうする世帯せたい数すうを増ふやし、書類しょるいの配付はいふ期間きかんを延長えんちょうするなどの対応たいおうを取とりました。

また感染かんせん防止ぼうし対策たいさくとして、多おおくの自治体じちたいで調査ちょうさ員いんが直接ちょくせつ面会めんかいするのは避さけ、インターフォン越ごしに調査ちょうさの説明せつめいを行おこなって、書類しょるいは郵便受ゆうびんうけなどに入いれて配付はいふすることにしています。

具体ぐたい的てきな回答かいとう方法ほうほう

インターネットでの回答かいとうは、書類しょるいを受け取うけとった時点じてんから可能かのうとなります。

最初さいしょに、総務そうむ省しょうが開設かいせつしている「国勢こくせい調査ちょうさオンライン」のホームページを開ひらきます。次つぎに、書類しょるいに記載きさいされている8桁けたの「ログインＩＤあいでぃ-」と4桁けたの「アクセスキー」を入力にゅうりょくすると、回答かいとう画面がめんに進すすみます。

回答かいとうは画面がめんの案内あんないに沿そって、世帯せたいを構成こうせいする全員ぜんいんについて、来月らいげつ・10月つき1日にち現在げんざいの状況じょうきょうを入力にゅうりょくします。

すべて回答かいとうしたら、データを保護ほごするための「パスワード」を設定せっていし、「送信そうしん」ボタンを押おすと手続てつづきは終了しゅうりょうとなります。

総務そうむ省しょうによりますと、所要しょよう時間じかんは10分ふん程度ていどだということです。

総務そうむ省しょうは、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんを予防よぼうするため、インターネットでの回答かいとうを呼よびかけていますが、書類しょるいに同封どうふうされている調査ちょうさ票ひょうに記入きにゅうして郵送ゆうそうで回答かいとうする方法ほうほうもあります。

ただし、郵送ゆうそうでの回答かいとうが可能かのうとなるのは、来月らいげつ1日にち以降いこうとなります。調査ちょうさ票ひょうはマークシート方式ほうしきとなっていて、記入きにゅう例れいを参照さんしょうしながら選択肢せんたくしの欄らんを塗ぬりつぶします。

調査ちょうさ票ひょうは郵送ゆうそうでなく、回収かいしゅうに訪おとずれる調査ちょうさ員いんに渡わたすことも可能かのうです。

インターネット、調査ちょうさ票ひょうともに回答かいとうの期限きげんは来月らいげつ7日にちとなっています。

期限きげんまでに回答かいとうがなかった世帯せたいには、調査ちょうさ員いんが再度さいど訪問ほうもんして督促とくそくを行おこないます。

それでも不在ふざいなどの理由りゆうで回答かいとうが得えられなかった場合ばあいは、調査ちょうさ員いんが代替だいたい措置そちとして、近隣きんりん住民じゅうみんなどから世帯せたい員いんの名前なまえや性別せいべつなどを聞き取ききとることになっています。

なお、総務そうむ省しょうでは、調査ちょうさ員いんが金銭きんせんを要求ようきゅうしたり、銀行ぎんこう口座こうざの暗証あんしょう番号ばんごうを聞きいたりすることは一切いっさいないとして、国勢こくせい調査ちょうさを装よそおった不審ふしんな電話でんわやメール、訪問ほうもん者しゃなどに注意ちゅういするよう呼よびかけています。

国勢こくせい調査ちょうさオンラインのＵＲＬ

https://www.e-kokusei.go.jp/html/portal/ja/top.html