中国で
先月下旬、
乗客と
運転手のけんかが
原因で
路線バスが
川に
転落して10
人以上が
死亡した
事故を
受けて、
中国の
国営テレビは、
ほかにもバスの
運転手に対する
乗客の
暴行が
原因の
交通事故が
相次いでいると
伝え、
公共の
安全を
脅かす行為をやめるよう
強く
呼びかけました。
中国内陸部の
重慶で
先月28
日、
乗客と
運転手のけんかが
原因で
路線バスが
橋から
川に
転落して10
人以上が
死亡した
事故が
起き、
中国国内では
衝撃が
広がっています。
この事故を受けて国営の中国中央テレビは、事故の前日にも東北部の吉林省で、バスの運転手に対する乗客の暴行が原因の交通事故が起きていたと伝えました。放送されたドライブレコーダーの映像には、高速バスの車内で乗客の男が運転手の男性に殴りかかり、ほかの乗客たちが悲鳴をあげる中、バスがコントロールを失ってトンネルの壁に衝突する様子が映っています。
乗客にけがはありませんでしたが、男は当時酒を飲んでいて、警察の調べに対し、車内でたばこを吸ったのを運転手に制止された腹いせに殴ったと供述しているということです。
さらに、南部の海南省でことし1月、乗客の男が路線バスの運転手と口論になって蹴りつけ、バスが道路脇の建物に衝突した様子を伝え、中国中央テレビは、公共の安全を脅かす行為は厳しく罰せられるとして、こうした行為をやめるよう強く呼びかけました。