Actualités japonaises: 朝日新聞記者を処分安倍氏記事事前に見せるよう週刊誌に要求

朝日あさひ新聞しんぶん記者きしゃを処分しょぶん安倍あべ氏し記事きじ事前じぜんに見みせるよう週刊しゅうかん誌しに要求ようきゅう

Apr 7, 2022 13:04

Furigana

朝日あさひ新聞しんぶん社しゃは、編集へんしゅう委員いいんをしている記者きしゃが、週刊しゅうかん誌しに掲載けいさいされる予定よていの安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんのインタビュー記事きじを事前じぜんに見みせるよう週刊しゅうかん誌し側がわに要求ようきゅうする、不適切ふてきせつな行為こういをしたとして、停職ていしょく1か月かげつの懲戒ちょうかい処分しょぶんにすることを決きめました。

記者きしゃは「不当ふとうな措置そちだ」と反論はんろんしています。

朝日あさひ新聞しんぶん社しゃによりますと、懲戒ちょうかい処分しょぶんされることが決きまったのは、編集へんしゅう委員いいんの峯村みねむら健司けんじ記者きしゃ（47）で、3月つき10日にち「週刊しゅうかんダイヤモンド」の副ふく編集へんしゅう長ちょうに電話でんわをして掲載けいさい予定よていの記事きじを見みせるよう求もとめたということです。

この記事きじは安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんのインタビュー取材しゅざいの記事きじで、朝日あさひ新聞しんぶん社しゃによりますと、峯村みねむら記者きしゃが、元もと総理そうり大臣だいじん側がわからの依頼いらいで内容ないようを確認かくにんしたいという趣旨しゅしの説明せつめいをしたのに対にたいし、副ふく編集へんしゅう長ちょうから断ことわられたということです。

その後そのご、ダイヤモンド編集へんしゅう部ぶから朝日あさひ新聞しんぶん社しゃに対にたいして、編集へんしゅう権けんの侵害しんがいだとする抗議こうぎがあったということで、朝日あさひ新聞しんぶん社しゃは、社内しゃない調査ちょうさの結果けっか「報道ほうどう倫理りんりに反はんする極きわめて不適切ふてきせつな行為こういがあった」として、4月つき13日にち付づけで記者きしゃを停職ていしょく1か月かげつの懲戒ちょうかい処分しょぶんにすることを、6日にち決きめました。

編集へんしゅう委員いいんの記者きしゃ「不当ふとうな措置そち」

峯村みねむら記者きしゃは以前いぜんから退職たいしょくを予定よていしていたということで、自身じしんのツイッターに「退職たいしょくまで1週間しゅうかんを切きった不当ふとうな措置そちで、恣意しい的てきな調査ちょうさに基もとづく公平こうへい性せいに欠かいたものです。今回こんかいの処分しょぶんの不当ふとう性せいについては法的ほうてきにも明あきらかにしてまいりたいと思おもいます」と投稿とうこうしています。

朝日あさひ新聞しんぶん社しゃ「極きわめて不適切ふてきせつ深ふかくおわび」

朝日あさひ新聞しんぶん社しゃの宮田みやた喜好きよし東京とうきょう本社ほんしゃ編集へんしゅう局長きょくちょうは「本社ほんしゃは記者きしゃ行動こうどう基準きじゅんで『独立どくりつ性せいや中立ちゅうりつ性せいに疑問ぎもんを持もたれるような行動こうどうはとらない』と定さだめています。編集へんしゅう委員いいんの行為こういは、政治せいじ家かと一体いったい化かしてメディアに圧力あつりょくをかけたと受け取うけとられても仕方しかたがなく、極きわめて不適切ふてきせつです。ダイヤモンド社だいやもんどしゃと読者どくしゃのみなさまに深ふかくおわびします。取材しゅざい対象たいしょうとの距離きょりの取とり方かたを誤あやまり、読者どくしゃからの信頼しんらいを揺ゆるがす大変たいへん重おもい問題もんだいと受け止うけとめています。報道ほうどう倫理りんりについての指導しどうを改あらためて徹底てっていいたします」とコメントしています。

週刊しゅうかん誌しの編集へんしゅう部ぶ「編集へんしゅう権けんの侵害しんがい行為こうい」

ダイヤモンド編集へんしゅう部ぶの山口やまぐち圭介けいすけ編集へんしゅう長ちょうは「編集へんしゅう権けんの侵害しんがい行為こういがあったことは事実じじつで、私わたしたちは、その介入かいにゅうを明確めいかくに拒否きょひしました。メディアは常つねに権力けんりょくとの距離きょり感かんを強つよく意識いしきしなければならず、中立ちゅうりつ性せいを欠かいた介入かいにゅうがあったことは残念ざんねんでなりません」とコメントしています。