理稀くんは髪の毛を短く切り、白いTシャツに紺と白のしま模様のズボン姿で、多くの報道陣に驚いたのか、やや戸惑う表情のまま右手で美緒さんのシャツをギュッと握りしめていました。
玄関を出た美緒さんは、はじめに一礼したあと報道陣の取材に応じ、「率直にほっとして安心しています。本当に感謝の気持ちしかありません。理稀が無事に帰ってきてくれたのが何よりです」と笑顔で述べました。
理稀くんの病院での様子を聞かれると、発見された日とその翌日は口かずが少なかったものの、体調が戻ってきてからはふだんのようによくしゃべり、19日も病室で遊んでいたことを明らかにしました。
また、行方がわからなかった3日間についての質問には、「一人だったかと聞くとうなずいていましたが、3日間、何か食べたのかとの問いかけには首をふりました。一人で不安な気持ちで過ごしたのを思い出したくないようで、『ちょっと嫌だ』というような返答しかなかったので、それ以上は聞いていません」と述べました。
このほか、「元気で帰ってきてくれたので、きょうだいみんなでお祝いして、好きなアイスクリームをいっぱい食べさせてあげたいと思います」と話していました。
このあと理稀くんは手を振って「バイバイ」し、母親にだっこされたまま車に乗り込み、関係者に見送られながら病院をあとにしました。