警察の調べによりますと、この大学生はことし6月、つくば市二の宮の歩道でスマートフォンを見ながら自転車を運転し、歩いていた近くの団体職員、松田長生さん(62)をはねて死亡させたとして、重過失致死の疑いが持たれています。
乗っていた自転車はマウンテンバイクで、事故が起きたのは夜間でしたが、取り付けが義務づけられているライトは装備されていなかったということです。
大学生は前方をよく確認せずに運転し、事故を引き起こしたとして、今月、書類送検され、その後、家庭裁判所に送られています。
自転車による人身事故は、去年12月に川崎市でも、女子大学生がスマートフォンや飲み物で両手がふさがった状態で電動アシスト自転車を運転し、歩行者の77歳の女性と衝突して死亡させるなど、各地で相次いでいます。
茨城県警「危険で悪質な違反は取り締まる」
茨城県警交通指導課の佐藤雄一理事官は「スマートフォンで通話したり、画面を見たりする“ながら運転”や、イヤホンなどをつけて周りの音が聞こえない状態での運転など、危険で悪質なルール違反は取り締まっていく。自転車の事故でも重い罪に問われたり、高額な損害賠償を求されたりするケースがあることを知ってもらい、ルールをしっかりと守って自転車に乗ってもらいたい」と話しています。