各地の
学校で
新学期が
始まる中、
文部科学省は
子どもたちのランドセル
などが
重すぎるという
意見を
踏まえて、
宿題で
使わない
教科書などは
教室に
置いて
帰ることを
認めるよう、
全国の
教育委員会に対して
求める方針です。
小中学校では
教える量の
増加で
教科書が
分厚くなり、
教材も
増える一方、
原則それらを
自宅に
持ち帰るよう
指導しているところも
少なくありません。
そのため、ランドセルなどの荷物は重量が増し、腰痛となる子どもたちも出始めるなど、対策を求める声が上がっていました。
文部科学省は全国の教育委員会などに、従来の学校の対応を見直すよう近く通知する方針です。具体的には、家庭学習で使用しない教科書や、リコーダーや書道の道具などについては、施錠ができる教室の机やロッカーに置いて帰ることを認めるよう求めています。
また、学校で栽培したアサガオなどを持ち帰らせる場合は、保護者が学校に取りに来ることを認めるとしています。
文部科学省は「子どもたちの発達の状況や通学の負担などを考慮し、それぞれの学校でアイデアを出し合って対応してほしい」と話しています。
「苦役のような通学は見直すべき」
子どもたちのランドセルの重さについて、大正大学の白土健教授が去年、小学1年から3年までの合わせて20人の児童を調査した結果、平均の重量は7.7キロでした。
小学1年生の平均体重はおよそ21キロですが、なかには体重の半分近い9.7キロのものもあったということです。
白土教授は「体重の20%から30%の荷物を長時間持つと健康に悪影響があるという話もある。子どもが毎日小学校に苦役のように通うことは見直すべきだ」と話しています。