体操の
内村航平選手が
種目別の
鉄棒に
専念してから
初めて出場する
大会を
前に
記者会見に
臨み、「
今までやってきたことを
凝縮して
出したい」と
意気込みを
話しました。31
歳の
内村選手は、
来年の
東京オリンピックに
向けて2
大会連続で
金メダルを
獲得した6
種目で
競う個人総合ではなく、
種目別の
鉄棒に
専念することを
決めています。
内村選手は、群馬県高崎市で開かれている「全日本シニア選手権」で22日、鉄棒に専念してから初めてとなる大会に出場するのを前に、21日は会場の体育館で最終調整を行いました。
内村選手は、鉄棒の感触を確かめるように練習を始めると、22日の演技に組み込む意向を示しているH難度の大技で、2回まわりながら2回ひねる手放し技の「ブレットシュナイダー」などを確認していました。
去年8月以来の大会出場となる内村選手は「6種目でやっていた時は、種目ごとに力の配分をしていたが、今回から1種目なので鉄棒の一つ一つの技のなかで配分を考えていきたい。東京オリンピックに向けての実験だと思う。1種目だと1分くらいですべて終わってしまうので、そこに今までやってきたことを凝縮して出したい。1年ぶりの実戦だが、特別な感情は持たず、自分の演技に集中したい」と22日の本番へ意気込みを話しました。
また、新型コロナウイルスの影響で多くの体操の大会が中止となったなかで、初めて規模の大きい大会が開かれることについて、「この大会をスタートに大学生や高校生の大会、全日本選手権と続くので、ここでしっかりと開催できることを証明したい」と話していました。
22日の競技には内村選手のほか、去年の世界選手権の銅メダリスト、萱和磨選手やリオデジャネイロオリンピックの団体金メダルメンバー、白井健三選手、女子のエース、村上茉愛選手などが出場します。