ことし2
月神奈川県逗子市で
道路脇の
斜面が
崩れ、
当時18
歳の
女子高校生が
死亡した
事故で、
事故の
前日に
斜面の
上に
建つマンションの
管理人が
斜面上部に
亀裂を
見つけていたにもかかわらず、マンションの
管理会社から
県に対して具体的に
報告されていなかったことがわかりました。ことし2
月、
逗子市で
道路脇の
斜面が
突然崩れ、
歩道を
歩いていた
当時18
歳の
女子高校生が
巻き込まれて
死亡しました。
崩れた土砂の総量はおよそ68トンと推定されるということです。
この事故について午後6時ごろから神奈川県が記者会見を開き、事故の前日に斜面の上に建つマンションの管理人が斜面上部に亀裂を見つけ管理会社に報告していたことを明らかにしました。
亀裂は長さおよそ4メートル幅およそ1センチとみられ、管理会社からその日のうちに県の横須賀土木事務所などに連絡がありましたが、「法律に基づく土砂災害特別警戒区域の指定に向けた調査日程を教えてほしい」といった内容にとどまり、亀裂については具体的に報告されなかったということです。
亀裂の報告があったのは事故の5日後だったということです。
会見した神奈川県の担当者は「できることは限られ非常に難しかったと思うが、危険だと判断できていたら市道を管理する逗子市に情報を提供して通行止めにするなど対応をとることができた可能性もある」などとしています。
この事故をめぐっては県が崩落の原因について「激しい風化」だとする国の専門家の調査結果を公表したほか、警察も斜面の安全管理に問題がなかったか捜査を続けています。