ことし7
月の
豪雨で
氾濫した
熊本県の
球磨川の
治水対策をめぐり、
蒲島知事が
流域の
住民などから
意見を
聴く会が
五木村で
開かれました。
五木村はダムが
建設された
場合、
一部が
水没する
予定で、
参加者からは
水没予定地に
ある観光施設への
影響などを
懸念する
声が
出されました。
熊本県五木村は、球磨川の治水対策として計画されていた川辺川ダムの建設で一部が水没する予定でしたが、平成20年に蒲島知事が計画を白紙撤回したことを受け、村は水没予定地に観光施設などを建設してきました。
ところが、ことし7月の球磨川の氾濫を受け、蒲島知事はダムの建設を含めた治水対策を検討する考えを表明し、流域の住民から意見を聴く会を開いています。
2日、五木村で開かれた会合では、参加者からダムを建設した場合、
▽水没予定地にある観光施設をどうするかや、
▽球磨川への影響などについて説明を求める意見が出されました。
これに対し、蒲島知事は「治水対策の策定を急ぎ、五木村の振興にも県として全力で取り組む」と答えるにとどめました。
水没予定地で鹿肉の加工を行っているという犬童雅之さん(84)は「ジビエブームで仕事が軌道に乗ってきたところにまたダム計画で今後どうなるか不安だ」と話していました。
蒲島知事は、ダムを建設するかどうか年内の早い時期に判断を示すとしています。