ノーベル
文学賞の
発表に
合わせて
海外文学ファンが
オンラインのイベントを
開き、
受賞が
決まったアニー・エルノー
氏が
予想していた
作家の1
人だったことから
参加者から
驚きの
声が
上がりました。
イベントは、首都圏の海外文学ファンのグループがノーベル文学賞の発表に合わせて開き、東京・渋谷区の会場とオンラインでおよそ20人が参加しました。
参加者たちは海外文学の魅力を知るきっかけにしてもらおうと、受賞の可能性があると予想される作家やこれまでの受賞者の作品を事前に読んできたということで、会場に日本語や英語の作品、およそ80冊を持ち寄って並べ、その魅力を語り合いながら発表の瞬間を待ちました。
そして午後8時、アニー・エルノー氏の名前が発表されると、受賞するのではないかと予想していた作家の1人だったことから驚きの声があがりました。
作品を読んだことがあるという参加者の男性は「今の日本の文学の傾向とは少し異なる雰囲気ですが、恋愛小説が好きな人は楽しめると思います」と話していました。
また、別の参加者の男性は「映画化されている作品もあり、海外文学に触れたことがない人でも楽しめる作家だと思います」と話していました。
イベントを主催した浦野喬さんは「エルノーさんは去年の大本命として予想していたので驚きました。女性の生きづらさを赤裸々につづるなど、いま評価される作家だと思います。また作品を読み直したいと思います」と話していました。
専門家「フランスの庶民を代表する自伝的な作家」
フランス
文学の
専門家で、エル
ノーの
作品の
翻訳を
多く
手がけている
慶応大学の
堀茂樹 名誉教授は「エルノーはフランスの
庶民を
代表する
自伝的な
作家で、
階層的な
社会の
現実をシリアスに
見つめ、きらびやかな
表現やメタファーを
駆使するのではなく
簡素な
文体で
書いている。
本人は
文壇でも
社会の
中でも
周縁部にいた
人で、そうした
人が
作り上げた
作品に
今回のノーベル
賞を通して、
普遍的な
価値が
与えられたという
意味が
あるのではないか」と
話していました。
直木賞作家 小池真理子さん「しびれます」
ノーベル文学賞を受賞することになったアニー・エルノー氏と同じように愛と性をテーマにした作品を多く発表し本人と対談したこともあるという直木賞作家の小池真理子さんは「二年ほど前から、エルノーさんがノーベル文学賞の候補になっている、という話を耳にしていたので、今回の受賞の知らせには感激しております。愛と性を赤裸々に綴りながら、深い哲学的な考察に満ちている『シンプルな情熱』は、彼女の代表作の一つであり、私の愛読書でもあります。読みやすい文章の裏に、あふれんばかりの観念的なものがひそんでいて、しびれます。18年前になりますが、来日したエルノーさんと女性誌で対談したことがあります。作品そのもの、といった感じのクールな、ハンサムウーマンという印象でした。感覚的、抽象的なことをわかりやすく言葉になさるのですが、そこには終始、エルノーさんの哲学があって、興奮させられました。何度もお目にかかりたい、お話ししたい、と思ったことを昨日のことのように覚えています」とコメントしています。
米FRB 利下げを見送り 政策金利の据え置き決定 5会合連続
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、30日、利下げを見送り、政策金利を据え置くことを決定したと発表しました。ただ、2人の理事が利下げを支持して反対する異例の状況にもなっていて、関税措置による影響が広がっているとの懸念も出る中、今後の利下げをめぐる判断が焦点となります。
N1
Source: NHK
243
Jul 31, 2025 07:07
米あす新たな関税の期日日本は15%関税の大統領令署名求める
アメリカのトランプ政権が、貿易赤字が大きい国や地域などを対象に新たな関税を課す期日が、日本時間の8月1日午後1時すぎに迫っています。日米交渉で合意した日本に対する15%の関税について、日本政府は1日を念頭に大統領令の署名を求めています。※新たな関税を課す期日があすに迫った日米の動きを随時更新してお伝えします。
N1
Source: NHK
76
Jul 31, 2025 15:07