関西電力の
経営幹部らが
多額の
金品を
受け取っていた
問題を
調査している
第三者委員会は15
日、
大阪市内で
記者会見を
開きました。
調査の
量としては
登山に
例えて
5合目を
越えたという
認識を
示しましたが、
結論は
越年することを
明らかにしました
関西電力は、
経営幹部らが
福井県高浜町の
元助役から
合わせて
3億円を
超える金品を
受け取っていた
問題がことし
9月に
発覚しました。
この問題を調査している第三者委員会は15日、大阪市内で記者会見を開き、委員長を務める元検事総長の但木敬一弁護士が調査手法について説明しました。
それによりますと、これまでに100人を超える社員などからヒアリングを終え、原子力事業本部に関係している600人は書面による調査を行っているということです。
そのうえで但木弁護士は調査の進捗(しんちょく)について、「量的に5合目は越えたと思うが、質的な意味でどうかはわからない」と述べました。
また、「調査を進めると奥深い問題が出てきた」とも述べ、原発マネーをめぐり、入り組んだ関係が浮かび上がっていることを示唆しました。
そして最終的な調査報告の時期について「年内に結論を出すのは全く無理だ」と述べ、越年することを明らかにしました。
最終報告の時期について第三者委員会は明示はしませんでしたが、関西電力の経営立て直しの観点から調査をあまり長く続けるのは好ましくないという認識も合わせて示しました。