南米チリの
砂漠では、
ここ数年、
地球温暖化の
影響とみられる
異常気象で
気温が
上昇していて、
昼と
夜の
寒暖差を
利用して
栽培したブドウで
ワインが
作られ、
観光客向けに
本格的に
販売されることになり、
話題を
集めています。
南米チリのアタカマ
砂漠は「
世界で
最も乾燥した
場所」ともいわれ、
年間を通じて
降水量が
極めて少なく、
気候が
安定していることで
知られています。
地元の自治体によりますと、ここ数年、地球温暖化の影響とみられる異常気象で気温が上昇しているということで、昼と夜の寒暖差を利用して栽培したブドウでワインを作るワイナリーが砂漠の町にオープンし、話題を集めています。
ワイナリーでは8年前から砂漠でブドウ作りを始め、4年前から試作品のワインを地元のレストランなどに下ろしてきましたが、来年から観光客向けに「砂漠のワイン」として本格的に販売を始めます。
アタカマ砂漠は平均の標高が2000メートル以上あり、昼の気温が30度を超えることがめったにありませんでしたが、気温が上昇したことで30度を超える日も増え、夜は氷点下近くまで冷え込むことから、ワイナリーでは色が鮮やかで深みのある味わいのワインを作れるブドウを栽培できるようになったとしています。
ワイナリーの経営者は「気候変動の影響で気温が上がり、昼と夜の温度差が広がった。この変化によってアタカマ砂漠独特のワイン作りができるようになった」と話しています。