Actualités japonaises: 町職員自殺月間の時間外労働149時間北海道標津町

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Jan 9, 2020 11:01

Furigana

去年きょねん７月しちがつ、北海道ほっかいどう標津しべつ町まちの20代だいの男性だんせい職員しょくいんが自殺じさつしたのは、亡なくなる直前ちょくぜんまでの１いちか月かげつ間かんの時間じかん外がい労働ろうどうが149時間じかんに上のぼり、睡眠すいみん障害しょうがいなどの症状しょうじょうが出でて、うつ状態じょうたいに陥おちいったことが原因げんいんだったとする報告ほうこく書しょを、町まちから調査ちょうさの委託いたくを受うけていた弁護士べんごしがまとめました。標津しべつ町まちの商工しょうこう観光かんこう課かの職員しょくいん、鈴木すずき雄大たけひろさん（当時とうじ24）は去年きょねん７月しちがつ23日にち、「病院びょういんに行いく」と上司じょうしに連絡れんらくしたあと行方ゆくえが分わからなくなり、翌日よくじつ、町内ちょうないで自殺じさつしているのが見みつかりました。

自殺じさつの原因げんいんについて町まちから調査ちょうさを委託いたくされた弁護士べんごしは、報告ほうこく書しょをまとめ８はち日にち夜よる、遺族いぞくに説明せつめいしました。

報告ほうこく書しょによりますと、鈴木すずきさんの行方ゆくえが分わからなくなる前日ぜんじつまでの、１いちか月かげつ間かんの時間じかん外がい労働ろうどうは149時間じかん余あまりに上のぼり、２にか月かげつ間かんでも１いちか月かげつ当あたりの平均へいきんで146時間じかん余あまりと、厚生こうせい労働ろうどう省しょうが過労かろう死しラインとしている、月つき平均へいきん80時間じかんを大幅おおはばに上回うわまわっていたということです。

報告ほうこく書しょでは、長時間ちょうじかん勤務きんむが強つよい心理しんり的てき負荷ふかを与あたえていたうえ、去年きょねん４月しがつに前任ぜんにん者しゃから受うけた業務ぎょうむの引き継ひきつぎも不十分ふじゅうぶんで、ほかの職員しょくいんからも協力きょうりょくが得えられず、相当そうとう強つよい負荷ふかを受うけていたため、睡眠すいみん障害しょうがいなどの症状しょうじょうが出でてうつ状態じょうたいに陥おちいり、自殺じさつしたと指摘してきしています。

鈴木すずきさんの母親ははおや「人災じんさいでもあり町まちは謝罪しゃざいを」

鈴木すずきさんの母親ははおやの龍子りゅうこさんは「ものすごい時間じかん外がい勤務きんむで労災ろうさいに当あてはまると思おもう。人災じんさいでもあり、町まちは公おおやけの場ばで謝あやまってほしい。間違まちがったことを正ただして行いってほしい」と話はなしています。

標津しべつ町長ちょうちょう「大変たいへん申し訳もうしわけなく町まちに道義どうぎ的てき責任せきにん」

標津しべつ町まちの金沢かなざわ瑛あきら町長ちょうちょうは「報告ほうこく書しょの内容ないようを真摯しんし（しんし）に受け止うけとめる。職員しょくいんが亡なくなったことは大変たいへん申し訳もうしわけなく、町まちに道義どうぎ的てきな責任せきにんがある。二度にどと同おなじ犠牲ぎせいが出でないよう再発さいはつ防止ぼうしに取り組とりくむ」と話はなしています。