韓国でムン・ジェイン(
文在寅)
政権の
大統領府と
検察の
対立が
激しさを
増しています。
政権が
検察幹部ら30
人以上を
交代させ、
検察改革を
進める方針を
鮮明にしたの
に対し、
検察は10
日、
2年前の
地方選挙の
介入疑惑で
大統領府に
捜査に
入りました。
韓国の
メディアは、
検察が10
日午前、
大統領府に
捜査に
入ったと
一斉に
報じました。
報道によりますと、大統領府には、おととしの南部ウルサン(蔚山)の市長選挙で、与党系の候補の公約作りを手助けして選挙に介入した疑いがあり、大統領府側は任意で資料を提出したということです。
検察は先月にも、収賄疑惑の内部監察を不正に打ち切った疑いで大統領府に捜査に入っています。
一方、これに先立ってムン・ジェイン政権で新たに就任したチュ・ミエ(秋美愛)法相は、検察改革に意欲を見せ、法務省は8日、検察幹部ら32人を交代させる人事を発表しました。
このなかにはムン大統領の側近のチョ・グク前法相をめぐる一連の疑惑や、地方選挙の介入疑惑の捜査に関わっていたとされる人物も含まれ、野党や保守系メディアからは捜査妨害や報復人事だといった批判が出ています。
韓国の総選挙がおよそ3か月後に迫るなか、ムン政権は検察改革を進める方針を鮮明にしていて、大統領府と検察の対立が激しさを増しています。