Actualités japonaises: 新型肺炎半数が潜伏期間中に感染か北大研究グループ

新型しんがた肺炎はいえん半数はんすうが潜伏せんぷく期間きかん中ちゅうに感染かんせんか北大ほくだい研究けんきゅうグループ

Feb 4, 2020 18:02 3

Furigana

中国ちゅうごくを中心ちゅうしんに感染かんせん拡大かくだいが続つづく新型しんがたコロナウイルスについて、北海道ほっかいどう大学だいがくの研究けんきゅうグループは、患者かんじゃの２に人にんに１いち人にんが、症状しょうじょうが出でていない潜伏せんぷく期間きかん中ちゅうのほかの患者かんじゃから感染かんせんした可能かのう性せいがあると発表はっぴょうしました。グループでは、日本にっぽん国内こくないでも気付きづかないうちに感染かんせんが広ひろがるおそれがあるとして重症じゅうしょう化かしやすいとされる患者かんじゃを救すくうための医療いりょう体制たいせいの整備せいびが重要じゅうようだとしています。これは北海道ほっかいどう大学だいがくの西浦にしうら博ひろし教授きょうじゅの研究けんきゅうグループが記者きしゃ会見かいけんを開ひらいて発表はっぴょうしました。

研究けんきゅうグループでは、すでに追跡ついせき調査ちょうさが行おこなわれている中国ちゅうごくやドイツなどの52人にんのデータを解析かいせきし、患者かんじゃが発症はっしょうしたあとこの患者かんじゃから感染かんせんしたとみられる次つぎの患者かんじゃが発症はっしょうするまでの期間きかんを調しらべました。

その結果けっか、最初さいしょの患者かんじゃの発症はっしょう後ご次じの患者かんじゃが発症はっしょうするまでの期間きかんは平均へいきんで3.8日にちで、今回こんかいの新型しんがたコロナウイルスについて報告ほうこくされている潜伏せんぷく期間きかんの平均へいきん５ご日にちより短みじかいことがわかりました。

このことから研究けんきゅうグループは潜伏せんぷく期間きかん中ちゅうにも感染かんせんを広ひろげているとみています。

さらに患者かんじゃ１いち人にんから2.2人にんに感染かんせんが広ひろがるという仮定かていで、解析かいせきを進すすめたところ、患者かんじゃのうち、２に人にんに１いち人にんは、潜伏せんぷく期間きかん中ちゅうのほかの患者かんじゃから感染かんせんした可能かのう性せいがあることがわかったとしています。

今回こんかいのデータは分析ぶんせきした患者かんじゃの数かずが少すくなく、結果けっかが変かわる可能かのう性せいはありますが研究けんきゅうグループでは今後こんご、感染かんせんが広ひろがる可能かのう性せいもあるとして「今後こんご、日本にっぽんで流行りゅうこうするリスクに備そなえ、重症じゅうしょう化かしやすいとされる高齢こうれい者しゃや持病じびょうのある人ひとを救すくうための医療いりょう体制たいせいの整備せいびを進すすめる必要ひつようがある」と話はなしています。