そして、各部門の受賞者が発表され、2日閉幕したワールドカップ日本大会で3大会ぶり3回目の優勝を果たした南アフリカが最優秀チームに選ばれました。
南アフリカからはラジー・エラスムス ヘッドコーチが最優秀コーチに、フランカーのピーターステフ・デュトワ選手が最優秀選手に選ばれました。
史上初のベスト8を達成した日本代表と指揮官のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、それぞれ最優秀チームと最優秀コーチの候補に選ばれていましたが、受賞はなりませんでした。
また、ことしの最高のトライにあたる「トライ・オブ・ザ・イヤー」には、ニュージーランドのTJ・ペレナラ選手が、ワールドカップ1次リーグのナミビア戦で、相手のタックルを受けながら華麗な身のこなしでタッチラインぎりぎりに飛び込んで決めたトライが選ばれました。
一方、ラグビー界に貢献した個人・団体に贈られる「キャラクター賞」には、ワールドカップの開催都市となった岩手県釜石市が、東日本大震災からの復興を通じてラグビーの価値を高めたとして選ばれました。
震災を語り継ぐ活動などに携わり、表彰式に出席した地元の高校3年生の洞口留伊さんは「8年前は考えられなかった大会が釜石で大成功したので、これからも自分のことばで防災や復興支援への感謝を世界に伝えていきたい」と話していました。
リーチ選手「今後、受賞できるよう努力」
表彰式のあと、日本代表のキャプテン、リーチ マイケル選手は「すばらしい会で、いろいろな伝説的な元選手もいました。チームをすごい誇りに思っている。満足ではなく次の世代にどう渡すかが大事であり、今後、受賞できるよう努力していきたい」と話しました。
そのうえで「まずは体を休め、体を作り上げてトップリーグで優勝をねらいに行きたい。日本代表のヘッドコーチが誰になるかわからないが、選ばれるくらいの実力をあげていきたい」と、さらなる飛躍に意欲を示しました。