アメリカとイランの
国交断絶の
きっかけとなった
アメリカ大使館占拠事件から40
年になるのを
前に、
最高指導者のハメネイ
師は、
敵対的な
行動をとり
続けるアメリカとの
交渉は
誤りだとして、
今後も
反米姿勢を
堅持する
姿勢を
鮮明にしました。イランでは、
親米の
王政が
打倒されたイスラム
革命を
受けて、1979
年に
首都テヘランの
アメリカ大使館を
学生たちが
占拠し、400
日以上にわたり
大使館職員を
拘束する
事件が
起き、これを
きっかけに
両国の
国交が
断絶しました。
この事件から4日で40年になるのを前に、最高指導者ハメネイ師は3日、学生たちを前に演説し、「アメリカは、制裁などイラン国民に対して敵対的な行動をとり続けている」と述べ、経済制裁を科すトランプ政権を批判しました。
そのうえで「一部の人たちは、交渉で問題が解決すると思っているが、それは100%誤りだ。交渉をしないことでアメリカの介入を防ぐことができる」と述べ、アメリカと交渉せず、反米姿勢を堅持する姿勢を鮮明にしました。
イランでは、厳しい経済制裁が科される中、アメリカへの反発だけではなく関係改善の必要性を訴える声も多く聞かれますが、今回、最高指導者が改めて交渉を否定したことで、対立が解消に向かう見通しは立たないままです。