Actualités japonaises: 「就職氷河期」世代の支援年内に実効性ある計画を安倍首相

「就職しゅうしょく氷河期ひょうがき」世代せだいの支援しえん年内ねんないに実効じっこう性せいある計画けいかくを安倍あべ首相しゅしょう

Nov 27, 2019 21:11

Furigana

いわゆる「就職しゅうしょく氷河期ひょうがき」世代せだいへの支援しえんをめぐって、政府せいふの経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎの民間みんかん議員ぎいんが必要ひつような予算よさん措置そちを講こうじ、取り組とりくみを加速かそくするよう求もとめたのを受うけて、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは年内ねんないに実効じっこう性せいのある行動こうどう計画けいかくをまとめるよう関係かんけい閣僚かくりょうに指示しじしました。経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎでは、いわゆる「就職しゅうしょく氷河期ひょうがき」世代せだいの就労しゅうろう支援しえん策さくなどを議論ぎろんしました。

この中なかで民間みんかん議員ぎいんは、今年度こんねんどの補正ほせい予算よさん案あんと来年度らいねんど予算よさん案あんで必要ひつような措置そちを講こうじ、取り組とりくみの具体ぐたい化かと加速かそく化かを図はかるよう求もとめました。

そのうえで、採用さいよう年齢ねんれいの機会きかい均等きんとうの例外れいがいとして今後こんご３さん年間ねんかん、企業きぎょうが就職しゅうしょく氷河期ひょうがき世代せだいの人ひとたちに重点じゅうてんを置おいて求人きゅうじんできるようにすることや、非ひ正規せいき労働ろうどう者しゃを雇用こようした企業きぎょうも雇用こよう助成じょせい金きんの支給しきゅう対象たいしょうとすることなどを提言ていげんしました。

これを受うけて、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「就職しゅうしょく氷河期ひょうがき世代せだいへの支援しえんは、わが国わがくにの将来しょうらいに関かかわる喫緊きっきんの課題かだいで、社会しゃかい全体ぜんたいで取り組とりくみを進すすめていくことが重要じゅうようだ」と述のべ、今年度こんねんどから国家こっか公務員こうむいんの中途ちゅうと採用さいように取り組とりくむとともに、年内ねんないに実効じっこう性せいのある具体ぐたい的てきな行動こうどう計画けいかくをまとめるよう、西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんに指示しじしました。

また会議かいぎでは、来年度らいねんどの予算よさん編成へんせいについて、今年度こんねんどの補正ほせい予算よさん案あんとあわせ、経済けいざいの下した振ふれリスクなどに万全ばんぜんの対策たいさくをとることや、行政ぎょうせい手続てつづきを効率こうりつ化かしてコストを２に割わり以上いじょう削減さくげんすることなどを盛り込もりこんだ、基本きほん方針ほうしんの原案げんあんも示しめされました。

建設けんせつ国債こくさいの使つかいみち見直みなおし意見いけんも

また27日にちの経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎでは、公共こうきょう事業じぎょうの財源ざいげんに限かぎって認みとめられている建設けんせつ国債こくさいで調達ちょうたつした資金しきんの使つかいみちについても見直みなおすべきではないかという意見いけんが民間みんかん議員ぎいんから出だされました。

建設けんせつ国債こくさいは、将来しょうらい的てきに国くにの資産しさんとなるという観点かんてんから、公共こうきょう事業じぎょうの財源ざいげんに使つかいみちを限かぎって例外れいがい的てきに発行はっこうすることが財政ざいせい法ほう上じょう、認みとめられています。

しかし、27日にちの会議かいぎでは、民間みんかん議員ぎいんから建設けんせつ国債こくさいの在り方ありかたについて「時代じだいにあったものに見直みなおす必要ひつようがあるのではないか」といった意見いけんが出でたということです。

人材じんざいや技術ぎじゅつへの投資とうしも将来しょうらいの資産しさんとなるとして、建設けんせつ国債こくさいで調達ちょうたつした資金しきんの使つかいみちとして認みとめることも検討けんとうすべきだという考かんがえを示しめしたものとみられます。

この議論ぎろんについて、安倍あべ総理そうり大臣だいじんも生産せいさん性せいの向上こうじょうにつながる投資とうしなども将来しょうらいに残のこせるものになっているという趣旨しゅしの感想かんそうを述のべたということです。

西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは、会議かいぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、「建設けんせつ国債こくさいの在り方ありかたを今後こんごの議題ぎだいとしてとりあげる予定よていはない」としましたが、建設けんせつ国債こくさいの使つかいみちの拡大かくだいは、国くにが借金しゃっきんをしやすくなることにもつながりかねず、今後こんご、議論ぎろんを呼よびそうです。