アフガニスタン
東部で
銃撃され、
死亡した
中村哲さんが
現地代表を
務めていた
福岡市のNGO「ペシャワール
会」が
4日夕方、
記者会見を
開き、
福元満治広報担当理事は「
とにかく信じられない」とことばを
詰まらせました。そのうえで、「
今後も
活動を
続けることが
中村さんの
遺志でも
ある」として、
現地での
活動を
続ける
考えを
示しました。
午後5時半から
福岡市内で
開かれた
記者会見で
福元広報担当理事は「
当初は
中村さんは
意識があり、
病院で
手術をやっていると
聞いていた。
ただ、
本人と
連絡が
取れないのが
不安だった。
その後、
現地から
亡くなったという
連絡を
受け、とにかく信じられない」と
述べことばを
詰まらせました。
銃撃を受けた当時の状況などについては「具体的な様子は分からず、私どもは正確には把握していない」と述べました。
また中村さんのこれまでの活動について、「診療だけでなく、井戸を掘ったり、用水路の設計図を書いて自分で重機を運転してつくったりしてきた。農業こそがいちばんのおおもとであると考えて、みずから率先して活動してきた」と振り返りました。
さらに73歳の中村さんが「あと20年やる。そのための態勢をとる」と話していたことも披露しました。
今後の会の活動については「従来のような形で続けていくのは難しいかもしれないが、基本的には続けていく。このようなことで中止になることはない。それが中村さんの遺志でもある」と述べ、現地での活動を続ける考えを示しました。
福元広報担当理事によりますと、中村さんの遺体は現在、アフガニスタンのジャララバードに安置されているということで、今後、帰国に向けて、外務省や現地のスタッフなどと調整を進めるということです。