沖縄の
アメリカ軍普天間基地の
名護市辺野古への
移設工事で、
沖縄防衛局は
埋め立て
予定地への
土砂の
投入に
向け、
3日朝、
市内の
桟橋で
土砂を
船に
積み込む
作業を
始めました。
防衛局は、
来週14
日にも
土砂の
投入を
始める方針で、
移設に
反対する
人たちからは
反発の
声が
上がっています。
アメリカ軍普天間基地の
名護市辺野古への
移設工事で、
沖縄防衛局は
埋め立てに
使う土砂を
海上から
運ぶことにしています。
3日朝、これに先立って、土砂を船に積み込む作業を名護市安和の民間の桟橋で始めました。現場では、防衛局の委託を受けた業者が土砂をベルトコンベヤーに乗せて次々と船に積み込んでいました。
移設工事をめぐっては、防衛局は当初、沖縄県本部町の港から土砂を運ぶ予定でしたが、台風で港の一部が壊れていることを理由に町が使用許可を出さないことから予定を変更し、名護市の桟橋から運び出して来週14日にも土砂の投入を始める方針です。
土砂の投入に向けた準備が進む中桟橋の近くには移設に反対する人たちおよそ50人が集まり、「違法工事はやめろ」などと声をあげて抗議し、警察の機動隊と一時、もみ合いになっていました。
反対派「いますぐ工事やめて」
土砂の投入に向けた準備が進む中桟橋の近くには移設に反対する人たちおよそ50人が集まり、反発の声を上げていました。
名護市の女性は「これだけ多くの住民が反対しているのに、違法な工事を進めるのはひどい。いますぐ工事をやめてほしい」と話していました。
また、宜野湾市の80代の女性は「沖縄にはもう基地をつくってほしくないので、話し合いで解決してほしい」と話していました。
富川副知事「厳しいが、現状を把握して検討」
沖縄防衛局が名護市安和にある民間の桟橋を使って土砂の投入に向けた準備を始めたことを受けて、沖縄県の富川副知事は3日午前、県庁で記者団に対し「厳しいが、現状を把握して検討するしかない」と述べました。