「いぶき」は、二酸化炭素など地球温暖化の原因になるガスの濃度を調べる人工衛星です。環境省などが世界で初めて作って、5年前に打ち上げました。
環境省などは「いぶき」が集めたデータを利用して、石油や石炭などを使ったときに出た二酸化炭素の濃度が、世界のどこで高いか調べました。使ったデータはおととし12月までの3年半のデータです。
その結果、アメリカのロサンゼルス、中国の北京に近い張家口市、インドのコルカタ、サウジアラビアなどで濃度が高くなっていました。環境省などは、人が大勢住んでいる所や、火力発電などが盛んな所で濃度が高くなっていると考えています。日本についてはデータが少なくてわからなかったと言っています。
環境省などは「データがもっと正確になったら、世界の国が二酸化炭素などをどのくらい出しているか、宇宙からチェックできるようになります」と話しています。