そして24日には日米両国とオーストラリア、インドの4か国でつくるクアッドの首脳会合に臨みます。
バイデン政権は「最大の競合国」と位置づける中国を念頭においたインド太平洋戦略を外交の軸に掲げますが、ロシアによる軍事侵攻でウクライナへの対応に多くの力を割かざるをえない状況が続いています。
このためバイデン大統領としては、一連の会談を通じて、インド太平洋地域を重視する姿勢を改めて強調するとともに、影響力を増す中国を念頭に、関係国のあいだで、安全保障と経済の両面での結束を確認したい考えです。
中国外務省によりますと、王毅外相は22日、中国を訪れているパキスタンの外相と会談した後、記者会見しました。 この中で、王外相は、IPEFについて「アメリカが地域の経済的覇権を守るための政治的道具にさせ、特定の国を意図的に排除するならば間違っている」と述べ、中国への対抗を念頭にしているものだとして、強くけん制しました。 そして「中国は今や地域の大多数の国にとって、最大の貿易相手国になっている。中国を孤立させようとしても、最後には自分たちが孤立することになるだけだ」と強調しました。 また、王外相は、バイデン政権が掲げる「インド太平洋戦略」についても、「目的は中国を包囲し、アジア太平洋地域の国々をアメリカの覇権のための手先にすることにある。平和を破壊する戦略で、最後には必ず失敗する」と述べ重ねて厳しく批判しました。
中国 王毅外相 IPEFをけん制