Báo tiếng Nhật: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（31日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる31日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

南みなみオセチアロシアへ編入へんにゅう賛否さんぴ問とう住民じゅうみん投票とうひょう協議きょうぎ終了しゅうりょうまで実施じっしせず

ロシアの隣国りんごくジョージアからの分離ぶんり独立どくりつを主張しゅちょうする南みなみオセチアで、ことし7月つきに予定よていされていたロシアへの編入へんにゅうの賛否さんぴを問とう住民じゅうみん投票とうひょうについて、新あらたに就任しゅうにんしたトップは30日にち、ロシアとの協議きょうぎが終おわるまで実施じっししない方針ほうしんを明あきらかにしました。

南みなみオセチアでは、これまでトップだったビビロフ氏しが、ロシアへの編入へんにゅうの賛否さんぴを問とう住民じゅうみん投票とうひょうを7月つき17日にちに実施じっしする政令せいれいに署名しょめいしていました。

しかし、今月こんげつ行おこなわれた南みなみオセチアのトップを決きめる決選けっせん投票とうひょうの結果けっか、トップに就任しゅうにんしたガグロエフ氏しは30日にち「一方いっぽう的てきな住民じゅうみん投票とうひょう実施じっしの決定けっていは認みとめられない」として、ロシア側がわと協議きょうぎが終おわるまで住民じゅうみん投票とうひょうは実施じっししないとする政令せいれいに署名しょめいし、中止ちゅうしされることになりました。

ジョージア政府せいふはこれまで南みなみオセチアの住民じゅうみん投票とうひょうについて「違法いほうで、法的ほうてき拘束こうそく力りょくはない」と非難ひなんしてきました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう食料しょくりょう問題もんだい「ロシアが意図いと的てきに」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは30日にちに公開こうかいしたビデオ演説えんぜつで、ロシアが黒海こっかいの港みなとを封鎖ふうさし、アゾフ海かいの沿岸えんがんの一部いちぶを掌握しょうあくしたことでウクライナから2200万まんトンの穀物こくもつが輸出ゆしゅつできなくなっているとしたうえで「封鎖ふうさは、世界せかい規模きぼで不安定ふあんていな状況じょうきょうを生み出うみだし、さまざまな国くにで食料しょくりょうが高騰こうとうしている。アフリカやアジア、ヨーロッパの一部いちぶの国くにでは飢餓きがのおそれがある」と述のべて、ロシアによる港みなとの封鎖ふうさが世界せかいを脅おびやかしていると訴うったえました。

そして「これは新あらたな移民いみん危機ききに発展はってんする可能かのう性せいもある。ロシアは意図いと的てきに問題もんだいを引き起ひきおこしており、アジアやアフリカの人ひとたちを単たんなる交渉こうしょうの手段しゅだんとして使つかっている」と述のべ、欧米おうべいによる制裁せいさい解除かいじょを条件じょうけんに、海上かいじょう封鎖ふうさの解除かいじょを示唆しさしたプーチン政権せいけんを批判ひはんしました。

さらに「ロシアの侵略しんりゃく者しゃは少すくなくとも50万まんトンの穀物こくもつを盗ぬすみ、違法いほうに販売はんばいしようとしている」と述のべ、ロシア側がわがウクライナの穀物こくもつを持ち出もちだしていると非難ひなんしました。

EU 船ふねで輸送ゆそうされるロシア産さん石油せきゆに限かぎり禁輸きんゆで合意ごうい

EU＝ヨーロッパ連合れんごうは30日にちの首脳しゅのう会議かいぎで、加盟かめい国こくの立場たちばが分わかれていたロシア産さんの石油せきゆの輸入ゆにゅう禁止きんしについて、対象たいしょうを当面とうめんは、船ふねで輸送ゆそうされる石油せきゆに限かぎることで合意ごういしました。

EUは30日にちから2日間にちかんの日程にっていでベルギーのブリュッセルで首脳しゅのう会議かいぎを開ひらいていて、初日しょにちはロシアに対にたいする追加ついか制裁せいさいとして検討けんとうしてきたロシア産さんの石油せきゆの輸入ゆにゅうを年内ねんないに禁止きんしする案あんなどについて協議きょうぎしました。

石油せきゆの輸入ゆにゅう禁止きんしをめぐっては、パイプラインでロシアから石油せきゆを調達ちょうたつしているハンガリーが、自国じこくのエネルギー確保かくほが脅おびやかされるとして強つよく反対はんたいしてきましたが、協議きょうぎの結果けっか、輸入ゆにゅう禁止きんしの対象たいしょうを当面とうめんはパイプラインではなく船ふねで輸送ゆそうされる石油せきゆに限かぎることで合意ごういしたということです。

バイデン大統領だいとうりょう「ウクライナへ長距離ちょうきょりロケットシステム供与きょうよない」

ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんをめぐり、アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは30日にち、記者きしゃ団だんから「長距離ちょうきょりロケットシステムをウクライナに供与きょうよするのか」と質問しつもんされたのに対にたいし「ロシアに到達とうたつするロケットシステムを供与きょうよすることはない」と答こたえました。

ウクライナ東部とうぶでは、ロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんによる激はげしい砲撃ほうげき戦せんが続つづいていて、ウクライナ側がわは射程しゃてい300キロのミサイルも発射はっしゃできる多連装たれんそうロケットシステムなどの供与きょうよを求もとめていました。

バイデン政権せいけんは、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを相次あいついで打ち出うちだしていますが、どのような武器ぶきを供与きょうよするのかをめぐっては、ロシアを過度かどに刺激しげきしないよう慎重しんちょうに見極みきわめているとみられます。

トルコ大統領だいとうりょうがロシアとウクライナの両りょう大統領だいとうりょうと相次あいつぎ電話でんわ会談かいだん

トルコ大統領だいとうりょう府ふによりますとプーチン大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんでは「トルコは両国りょうこくに国連こくれんを交まじえてイスタンブールで会談かいだんを開ひらき、監視かんしメカニズムの役割やくわりを果はたす準備じゅんびがある」と述のべ、停戦ていせんの合意ごういに向むけて仲介ちゅうかいに意欲いよくを示しめしました。

一方いっぽう、ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますとプーチン大統領だいとうりょうは、「トルコとの協力きょうりょくのもと、ウクライナ南部なんぶに面めんする黒海こっかいやアゾフ海うみの港みなとから穀物こくもつの輸出ゆしゅつも含ふくめ、海上かいじょう輸送ゆそうを促進そくしんする用意よういがある」と伝つたえたということです。

ただ、エルドアン大統領だいとうりょうが提案ていあんした国連こくれんも交まじえた会談かいだんについて、プーチン大統領だいとうりょうの反応はんのうは明あきらかになっていません。

また、エルドアン大統領だいとうりょうは、ゼレンスキー大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんでは「ウクライナの農産物のうさんぶつを輸出ゆしゅつするための航路こうろを確保かくほすることがとりわけ重要じゅうようだ。これからも仲介ちゅうかい役やくを含ふくめ必要ひつようとされるあらゆる支援しえんをする準備じゅんびがある」と述のべました。エルドアン大統領だいとうりょうとしては、ロシアとウクライナの停戦ていせん合意ごういを実現じつげんしたい考かんがえですが、交渉こうしょうが再開さいかいするかは不透明ふとうめいな状況じょうきょうです。

「追加ついか制裁せいさいを」ゼレンスキー大統領だいとうりょう EUの会議かいぎにビデオメッセージ

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは30日にち、EU＝ヨーロッパ連合れんごうの首脳しゅのう会議かいぎに合あわせてビデオメッセージを寄よせ「ロシアの侵攻しんこうに対にたいして、より強つよい制裁せいさいが必要ひつようであることは明白めいはくだ」と述のべ、ロシアへの追加ついか制裁せいさいを速すみやかに行おこなうよう求もとめました。

そのうえで、石油せきゆの輸入ゆにゅう禁止きんしをめぐってはハンガリーが強つよく反対はんたいするなどEU加盟かめい国こくに立場たちばの違ちがいがあることについて「ヨーロッパでのすべての争あらそいを終おわらせなければならない。それはロシアによるヨーロッパ全体ぜんたいへの圧力あつりょくを強つよめることにつながるだけだ。石油せきゆを制裁せいさいに含ふくめるべきだ」と述のべ、制裁せいさいの実現じつげんに向むけてEU加盟かめい国こくが一致いっちした対応たいおうをとるよう呼よびかけました。

仏ふつの民放みんぽうテレビ局てれびきょく “取材しゅざい中ちゅうのカメラマンが砲撃ほうげき巻き込まきこまれ死亡しぼう”

フランスの民放みんぽうテレビ局てれびきょく、BFMテレビによりますと、亡なくなったのはカメラマンのフレデリック・ルクレールイモフさん（32）でウクライナ東部とうぶのセベロドネツクから市民しみんを避難ひなんさせる人道じんどう支援しえん活動かつどうを取材しゅざいしていたところ、乗のっていた車くるまが砲撃ほうげきに巻き込まきこまれ、同行どうこうしていた記者きしゃも軽かるいけがをしたということです。

マクロン大統領だいとうりょうはツイッターに「家族かぞくや友人ゆうじん、同僚どうりょうと悲かなしみを分わかち合あい、哀悼あいとうの意いを表ひょうする。紛争ふんそう地域ちいきでの困難こんなんな取材しゅざい活動かつどうを行おこなう人々ひとびとをフランスが無む条件じょうけんに支援しえんすることを改あらためて表明ひょうめいする」と投稿とうこうしました。

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそう「セベロドネツクの郊外こうがいで市街しがい戦せん」

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは、動画どうが投稿とうこうサイトユーチューブで現地げんちの状況じょうきょうを国内外こくないがいに英語えいごで発信はっしんしていて、30日にちに公開こうかいした動画どうがでは、ウクライナ東部とうぶや南部なんぶで攻撃こうげきにより住民じゅうみんが犠牲ぎせいになっていると伝つたえています。

このうち、東部とうぶルハンシク州しゅうではセベロドネツクの郊外こうがいにロシア軍ぐんの兵士へいしが入はいってきて激はげしい市街しがい戦せんとなっているほか、住宅じゅうたく地ちが砲撃ほうげきを受うけ2人にんが死亡しぼうし、5人にんがけがをしたとしています。また、東部とうぶのドネツク州しゅうでも住宅じゅうたくが攻撃こうげきを受うけ、3人にんが死亡しぼうしたほか、南部なんぶのミコライウ州しゅうでもロシア軍ぐんの攻撃こうげきで町まちの中心ちゅうしん部ぶが破壊はかいされ、1人にんが死亡しぼうし3人にんがけがをしたとしています。

オランダとデンマークの企業きぎょう “ロシアからのガス供給きょうきゅう停止ていしも”

オランダの大手おおてガス会社かいしゃ「ガステラ」は30日にち、ロシアからの天然てんねんガスの供給きょうきゅうが31日にちから停止ていしされるという見通みとおしを明あきらかにしました。天然てんねんガスの購入こうにゅう代金だいきんをロシアの通貨つうかルーブルで支払しはらうことを拒否きょひしたところ、ロシア最大さいだいの政府せいふ系けいガス会社かいしゃ「ガスプロム」から、供給きょうきゅうを停止ていしすると告つげられたということです。

声明せいめいでは「ガスプロムに対にたいし、契約けいやくで合意ごういされた支払しはらい方法ほうほうと供給きょうきゅう義務ぎむを尊重そんちょうするよう繰り返くりかえし要請ようせいしていたがむだだった」としています。ほかの企業きぎょうからの調達ちょうたつを検討けんとうしているものの、今後こんごの需給じゅきゅうにどのような影響えいきょうがあるかは不明ふめいだということです。

また、デンマークのエネルギー大手おおて「オーステッド」も30日にち、ルーブルでの支払しはらいを拒否きょひし続つづけているため、今後こんご、ガスプロムからのガスの供給きょうきゅうが停止ていしされるおそれがあると発表はっぴょうしました。

事態じたいを想定そうていしてデンマークやドイツなどにある貯蔵ちょぞう設備せつびに必要ひつような天然てんねんガスを確保かくほしているとしたうえで「供給きょうきゅう停止ていしは契約けいやく違反いはんだ」としています。

ロシアは、先月せんげつにポーランドとブルガリアへの天然てんねんガスの供給きょうきゅうを停止ていししたほか、今月こんげつにはNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうに加盟かめい申請しんせいしたフィンランドへの供給きょうきゅうも停止ていししていて、制裁せいさいなどへの報復ほうふくとみられる動うごきを強つよめています。

“侵攻しんこう開始かいしから子こども262人にん含ふくむ少すくなくとも市民しみん4074人にん死亡しぼう”

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから5月つき29日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも4074人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち262人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでは東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで2307人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅうなどそのほかの地域ちいきで1767人にんの死亡しぼうが確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは4826人にんに上のぼるとしています。ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、激はげしい戦闘せんとうが続つづいた東部とうぶのマリウポリなどでの死傷ししょう者しゃについては、まだ確認かくにんが取とれていないなどとして、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。