そのうえで「大事なことは、どのメンバーもどの国も単独でこうした危機を解決することはできないということだ」と述べ、今こそWTOのような多国間の枠組みが必要だと強調しました。
また、ウクライナのタラス・カチカ通商代表はWTO加盟国の連帯に感謝の意を示すとともに「ロシアによる戦争はウクライナで経済を破滅させ何千もの人々を殺しているというだけでなく、『飢餓のゲーム』を行っているという意味では世界全体にとっても脅威だ」と述べ、ロシアが食料を人質にとり世界を脅迫していると批判しました。
また、東部の戦況について、「セベロドネツクでは激しい戦闘が至るところで続いている。リシチャンシクやスラビャンスクなどの方面にもロシア軍は圧力を強めている」と述べ、ロシア軍がセベロドネツク以外の東部の都市にも攻勢をかけているとの見方を示しました。
新たなハンバーガーチェーンの名前は「フクースナ・イ・トーチカ」、ロシア語で「おいしい。ただそれだけ」という意味です。 営業初日となった12日、首都モスクワの店舗では、市民が長い行列を作り、カウンターでハンバーガーやポテトを次々と注文していました。 マクドナルドで好きだったチキンのハンバーガーなどを注文したという男性客は「すべて同じです。もちろんパッケージは新しくなっていますが、味も品質もすばらしい」と話していました。 マクドナルドは、ロシアによる軍事侵攻を受けてことし3月中旬、ロシア国内のおよそ850店舗すべての営業を停止し、その後、ロシアの会社に事業を売却していました。 会社の代表は「850店舗だけでなく、新しい店舗を開いていく」と話していて、会社としてはマクドナルドよりもさらに店舗を増やし、ロシアのブランドとして成長させたい意向です。
このうち、ロシアの著名な映画監督のニキータ・ミハルコフ氏は「ロシアは、20年前の奈落の底から抜け出し、いまに至った。われわれが生きるこの時代に、ドンバス地域では、まさに、新しいロシアが誕生しようとしている」と述べウクライナへの軍事侵攻を支持する考えを示しました。
WTO閣僚会議で多角的貿易体制の揺らぎを議論
“ロシア 食料を人質に世界を脅迫している” ウクライナ通商代表
ウクライナの貿易環境改善を支援 EU主催の会合で声明
ゼレンスキー大統領「ロシア軍 国民を捨て駒に」
ロシア資本のハンバーガーチェーンに行列
ロシア著名人が軍事侵攻を支持
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
“今こそ多国間の枠組みが必要” WTO事務局長