Actualités japonaises: ロシアセベロドネツク掌握の見通しも一進一退の攻防続くか

ロシアセベロドネツク掌握しょうあくの見通みとおしも一進一退いっしんいったいの攻防こうぼう続つづくか

Jun 25, 2022 11:06

Furigana

ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアは東部とうぶで攻勢こうせいを強つよめていて、ウクライナ側がわが拠点きょてんとしている東部とうぶルハンシク州しゅうのセベロドネツクを掌握しょうあくする見通みとおしが強つよまっています。

これに対にたいして、ウクライナ側がわは欧米おうべいから供与きょうよされた兵器へいきで攻勢こうせいに転てんじる構かまえで、戦闘せんとうの終結しゅうけつに向むけた道筋みちすじは見みえていません。

ロシアがウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを始はじめてから24日にちで4か月かげつがたち、ロシア軍ぐんは、東部とうぶ2州しゅうのうちルハンシク州しゅうの完全かんぜん掌握しょうあくを目指めざしてウクライナ側がわが拠点きょてんとするセベロドネツクへの攻撃こうげきを続つづけています。

ルハンシク州しゅうのハイダイ知事ちじは24日にち、地元じもとメディアに対にたいして「残念ざんねんながら、ウクライナ軍ぐんはセベロドネツクから撤退てったいせざるをえない」と述のべ、防衛ぼうえいにあたってきた部隊ぶたいが別べつの拠点きょてんに移動いどうすることを明あきらかにしました。

アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は23日にち、ルハンシク州しゅうのセベロドネツクなどをめぐる攻防こうぼうでロシア軍ぐんの優位ゆういを認みとめつつも「ウクライナ軍ぐんはロシア軍ぐんの侵攻しんこうを遅おくらせ、部隊ぶたいに打撃だげきを与あたえるという基本きほん的てきな目標もくひょうを達成たっせいしている」と分析ぶんせきしています。

そのうえで「ロシア軍ぐんの攻撃こうげきは今後こんご数すう週間しゅうかん停滞ていたいし、ウクライナ軍ぐんに反撃はんげきの機会きかいを与あたえる可能かのう性せいが高たかい。セベロドネツクを失うしなうことはウクライナにとって損失そんしつだが、この戦たたかいはロシアの決定けってい的てきな勝利しょうりにはならないだろう」と指摘してきし、今後こんごも一進一退いっしんいったいの攻防こうぼうが続つづくという見通みとおしを示しめしました。

こうした中なか、ウクライナのレズニコフ国防こくぼう相しょうは23日にち、射程しゃていが長ながく、精密せいみつな攻撃こうげきが可能かのうな高こう機動きどうロケット砲ほうシステム＝ハイマースがアメリカから届とどいたことを明あきらかにし、欧米おうべいの軍事ぐんじ支援しえんを弾はずみに攻勢こうせいに転てんじる構かまえを示しめしました。

ロシア外相がいしょう “EUとNATO ロシアと戦争せんそうするため連合れんごうを結成けっせい”

こうした動うごきに対にたいし、ロシアのラブロフ外相がいしょうは24日にち「EUとNATOがロシアと戦争せんそうを行おこなうために現代げんだいの連合れんごうを結成けっせいしている。われわれは非常ひじょうに注意深ちゅういぶかく見みていく」と述のべて欧米おうべいを強つよくけん制けんせいしています。

ウクライナ非常ひじょう事態じたい庁ちょう地雷じらい除去じょきょに少すくなくとも10年ねん

一方いっぽう、ウクライナの非常ひじょう事態じたい庁ちょうの報道ほうどう官かんは24日にち、ウクライナ国内こくないのすべての地雷じらいを除去じょきょするのに、少すくなくとも10年ねんはかかるという見通みとおしを明あきらかにしました。

そのうえで「戦闘せんとうが続つづいている地域ちいきの状況じょうきょうがわからないため、あくまでも楽観らっかん的てきな推定すいていだ」と述のべ、さらに時間じかんがかかる可能かのう性せいも示唆しさしていて、戦闘せんとうの終結しゅうけつに向むけた道筋みちすじが見みえないなか、今後こんごの影響えいきょうも懸念けねんされます。

ロシア大統領だいとうりょう「食料しょくりょう危機ききは欧米おうべいの責任せきにん」

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは24日にち、BRICS・新興しんこう5か国かこくに加くわえ、アジアや中東ちゅうとう、アフリカなどの首脳しゅのうも参加さんかする拡大かくだい会合かいごうにオンラインで参加さんかし、演説えんぜつを行おこないました。

この中なかでプーチン大統領だいとうりょうは、各国かっこくで食料しょくりょうやエネルギーなどの価格かかくが急激きゅうげきに高騰こうとうしていることについて、「ロシアやベラルーシの肥料ひりょうの供給きょうきゅうを制限せいげんしたり、ロシアの穀物こくもつの世界せかい市場しじょうへの輸出ゆしゅつを困難こんなんにしたりしている」と述のべ、アジアやアフリカなどの発展はってんに深刻しんこくな影響えいきょうを及およぼしていると批判ひはんしました。

そのうえで、ロシアがウクライナ南部なんぶの港みなとを封鎖ふうさして穀物こくもつが輸出ゆしゅつできないと各国かっこくから批判ひはんを受うけていることについて、「ウクライナ軍ぐんが港みなとの機雷きらいを除去じょきょすれば穀物こくもつを積つんだ船舶せんぱくの自由じゆうな航行こうこうを保障ほしょうする用意よういがある。ウクライナ側がわからの建設けんせつ的てきな姿勢しせいが足たりない」と主張しゅちょうしました。

プーチン大統領だいとうりょうは、世界せかい的てきな食料しょくりょうなどの価格かかく高騰こうとうについて、「これはロシアによる特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせんの結果けっかではない。G7＝主要しゅよう7か国かこくによる無責任むせきにんなマクロ経済けいざい政策せいさくの結果けっかだ」とも強調きょうちょうし、あくまで責任せきにんは欧米おうべい側がわにあると主張しゅちょうしました。