国際的に
資源管理に
取り組んでいるクロマグロについて、
宮下農林水産大臣は、
不正な
漁獲を
防ぐために、
個体ごとに、
水揚げした
漁船などの
情報を
確認できる仕組みを
導入するなど
漁獲量の
管理を
強化する
方向で
検討していることを
明らかにしました。
国は、クロマグロについて、国際的な枠組みで決められた漁獲枠を守るため、漁業者に対して重量ベースで漁獲量の報告を求めていますが、おととし、青森県大間町で水揚げされたクロマグロが、国への報告がないまま流通していたことが発覚し、管理の実効性が課題になっていました。
これについて、宮下農林水産大臣は、17日の閣議のあとの会見で「違反が疑われるマグロの流通を防止する観点から、個体ごとの情報の記録や保存、伝達の義務づけなどを視野に入れている」と述べ、不正な漁獲を防ぐために漁獲量の管理を強化する方向で検討していることを明らかにしました。
具体的には水揚げした30キロ以上の大型のクロマグロについては、漁業者に新たに個体数の報告を求めるほか、流通段階でも、水揚げした漁船や日時、個体ごとの重量といった情報を確認できる仕組みを検討しているということです。
宮下大臣は「今後、必要な法制化も含め、関係者の意見を伺いながらさらに検討を進めたい」と述べ、漁業者や流通業者などの意見を踏まえて必要な法改正などの検討を進める考えを示しました。